90年代後半からレゲトン~ラテン・アーバンのシーンを牽引し、活動休止期間を挿むも2018年にリユニオンしていたプエルトリコの大物デュオだが、ダディ・ヤンキーの引退に続き、彼らもこれが最後のアルバムになるとのこと。今後はソロ活動に専念するということで、CD2枚組の全22曲には新旧ゲストとの豪華コラボだけでなくコンビだけで掛け合う王道チューンもたっぷり用意されている。とはいえ最後の大舞台に相応しい豪華コラボの数々は圧巻で、ロサリアとの特大ヒット“Besos Moja2”やジェニファー・ロペスを招いたバンガー“Miami”、プリンス・ロイスとのバチャータ“Un Ladrón”、他にもJバルヴィンやオスナ、ショーン・ポールらを招集。主旨を忘れるほどの熱さで風格を見せつける強力な一作だ。