アルバムと近年の参加作品から辿るロザリアの歩み
USラテン・チャートで初めてTOP 10入りを果たした『MOTOMAMI』の評判が広がって以降、ロザリアの外部客演は絞られているが、ロミオ・サントスとのバチャータ“El Pañuelo”(2022年)やウィシン&ヤンデルとのレゲトン“Besos Moja2”(2022年)といった共演を通じて北米にも着実に影響力は増している。近年はシーアやムスタファのディラン・ウィギンス制作曲でコライトに参加したほか、マドリードのインディー・バンドであるカロリーナ・デュランテの“Normal”(2024年)に参加したり、BLACKPINKのLISAとは“New Woman”(2025年)で手合わせ。『LUX』の影響と余波を受けてその幅と人脈はさらに広がっていくことだろう。
左から、ウィシン&ヤンデルの2022年作『La Última Misión』、ロメオ・サントスの2022年作『Formula 3』(共にSony Latin)、シーアの2024年作『Reasonable Woman』(Atlantic)、カロリーナ・デュランテの2024年作『Elige Tu Propia Aventura』(Sonido Muchacho)、LISAの2025年作『Alter Ego』(RCA)
歌とラウル・レフリーのギターのみで作り上げたミニマルなファースト・アルバム。伝統音楽の規範に則ったというよりはフラメンコの雰囲気を活用したインディー・リスナー向けの楽曲集という感じだ。ボニー・プリンス・ビリーのカヴァー“I See A Darkness”も収録。
音楽大学の学士課程プロジェクトとして取り組んだ2作目。エル・グィンチョのプロデュースでオルタナR&Bやレゲトンを取り込んだハイブリッドな作風にアプローチして本国でチャート首位を獲得した。ジャスティン・ティンバーレイク“Cry Me A River”を引用した“BAGDAD”にも注目。
ウィークエンドとのバチャータ“LA FAMA”がヒットした3作目では、Q・ティップもコライトしたファレル制作のレゲトン“CHICKEN TERIYAKI”などラテン・ポップの内外に音楽性と人脈を拡張。ノア・ゴールドスタイン&ディラン・ウィギンスなど『LUX』に通じる制作陣ともここで邂逅した。
ここまでお互いの作品に関わってきたプエルトリコの人気者で、その時点では婚約もしていたラウ・アレハンドロとのコラボEP。当時の関係性を投影した“BESO”や“VAMPIROS”など振り幅の広いレゲトンの3曲でポップに絡んでいる。



