
ミュージカルや舞台で俳優としても活躍するAKANE LIV(ボーカル)率いるLIV MOONが、音源としては『R.E.D』(2016年)から6年ぶり、フルアルバムとしては『THE END OF THE BEGINNING』(2012年)から10年ぶりとなるアルバム『OUR STORIES』を2022年12月21日(水)にリリースする。新たに契約したWalküre Recordsへの移籍第1弾作品でもある。
華々しくデビューして以降、活動が停滞していたように映る時期もあったが、本作を耳にすれば、意気揚々と新たな道へと歩みを進めつつあることがわかるはずだ。その一つの要素が、従来は多くを外部の作家陣が手掛けていた作曲を、長らくステージを共にしてきたメンバーにも委ねたことだろう。〈バンドサウンド〉を前面に押し出した世界標準のシンフォニックメタルは確実な進化を遂げている。今春には待望の東名阪ツアーも決定。『OUR STORIES』に収められた新曲群のライブにおける表現にも注目が集まる。
そんな『OUR STORIES』について、AKANE LIVに話を訊いた。


生のバンドサウンドにこだわった音を届けたい――コロナ禍を経た思い
――音源としては6年ぶり、フルアルバムとしては10年ぶりとなる『OUR STORIES』。まさにようやくのリリースになりますね。完成した今、どんな手応えでしょう?
「今までもクレジット的に〈Produced by AKANE LIV〉というのはあったんですけども、こんなに裏も表もすべて自分で仕切って作ったアルバムは初めてでしたね。
ビクターを離れて、新たにWalküre Recordsとご一緒することになって、今回はバンドサウンドにこだわろうという話を担当のディレクターさんとしていたんです。今まではシンフォニックメタルというカテゴリーにこだわって作ってきましたけど、そうなるとどうしてもクワイアだったり、生の音よりも作り込まなきゃいけない音がすごく多かったんですね。それにアルバムを重ねるごとに生の音がちょっと減っていった印象が自分自身にもあって。そんな中で、今回はバンドサウンドを前面に押し出したものを作りたいなと思ったんです。
それがきっかけでバンドメンバーにも曲を提供してもらったりして。それぞれとのやり取りも、私が直接やっていたので本当に大変ではあったんですけど、その分、今まで一緒にやっていたビクターの方々がどれだけサポートしてくれていたのか、ありがたみも感じましたし、久々のアルバムをこれだけ濃く自分が携わって作ることができて、すごくよかったなと思います。
音にこだわった分だけ、1曲1曲からメンバーの愛情もすごく感じたんですよ。たくさんの曲を演奏してもらってるし、一人一人とのコミュニケーションも今まで以上に取ってきたので、すごく愛着のあるアルバムになりましたね」
――バンドサウンドに焦点を当てたのはなぜだったんですか?
「このコロナ禍で、私自身も生の音に触れる機会がグッと減ってしまったんですね。でも、久々に舞台や他の人のライブに行ったとき、生の音を聴いて、すごく感動したんです。これからコロナ禍が明ければ、劇場なり、ライブハウスにみんなも戻ってくると思うんですけど、生の音のよさを自分も再確認したから、ずっと待ってくれてたファンの方にも、そういう音を届けたいなと思ったんですね。
それからLIV MOONは、ライブがとにかく少なかったんですよね。その理由の一つに音のことがあったんですが、これからはライブをもっとやっていきたいと思ってるんです。それに当たって、できるだけの音をバンドで作っておいて、同期から出す音をなるべく減らすことができれば、もっとライブをしやすい形になる。そう思ってシフトした感じですね」

杉本博司展からインスパイアされて紡いだ物語
――先ほどの話のように楽曲提供をする作家陣もガラリと変わりましたね。始動時からのプロデューサーでもあった西脇(辰弥)さん、お馴染みのKAZSINさんの他は、現在のバンドメンバーやライブにも参加していた星野沙織さん、MAHATMAの原澤秀樹さんの名前が並んでいます。
「当初はどこのレーベルにも所属せずに、自分自身で何か音源をリリースしようと思ったんですよ。そう考えたきっかけの一つとなったのが、2016年に東京都写真美術館で杉本博司さんの〈ロスト・ヒューマン〉という展覧会を観に行ったことだったんですね。
そこには廃墟と化した劇場に、真っ白いスクリーンにものすごい光量を当てて写真を撮った作品があったんですが、劇場の過去の美しい部分とボロボロに朽ち果てた今の姿を捉えていて、すごく強いインパクトを受けたんですね。いろんな作品を観覧したんですけど、またその作品の前に戻ってきて、ずっと観ていたぐらい感動して。この廃墟となった劇場を、LIV MOONの作品にいつか何かしらの形で投影できないかなと思ってたんですよ。
杉本博司さん《ロスト・ヒューマン》
— AKANE LIV / LIV MOON (@akanelivmoon) November 1, 2016
久々に写真、言葉から衝撃を受けた。
どの作品もエネルギーに満ちていて、しっかり立っていないと、巨大な渦に飲み込まれてしまう。
廃墟劇場の写真の前に佇み、時代や国を越え、色んな想像が走馬灯のように駆け巡る。
素晴らしい芸術に触れた1日。 pic.twitter.com/m5BbvW6f9g
その作品のポスターも買って、部屋にずっと飾っていたんですけど、このコロナ禍で、今こそ本格的に曲を作るべきだって思ったときに、あの劇場をやっぱり思い出したんですね。いろんな劇場やライブハウスが閉鎖されたり、人が集まらなくなった今の状況とかぶるところもあって。
そこで、まずはその作品からインスパイアされた物語を自分で書き始めて、それを西脇さんとKAZSINさんにお渡しして、〈インスピレーションを受けたシーンだったり、全体を読んで感じた印象を楽曲として書いてもらえませんか〉とお願いしたんですよ。同じストーリーで、それぞれからまったく違う楽曲が出来上がってくるのも面白いだろうなと思っていて。
でも、そうこうしているうちに……ちょっと話が飛ぶんですけど(笑)、私はsoLiでも活動している星野沙織ちゃんのバイオリンを、絶対にこれからのLIV MOONに入れたいという思いをずっと抱いていたんですね。
コロナ禍で続けていたツイキャスのライブ配信でも、ずっと沙織ちゃんと西脇さんと一緒にやっていたんですが、西脇さんとその話をするときに、沙織ちゃんにもそんな経緯を伝えていたんですが、彼女は物語にもすごく興味を持っていてくれて。
そんな流れを、たまたまsoLiのお2人がいる現場で、Walküreのディレクターさんにも話したんです。そこで〈LIV MOONが新たな作品を出すなら、一緒にやりませんか〉という話にもつながっていったんですね。
そこでさっき言ったバンドサウンドの話にもなるんですけど、戦争が始まってしまった世界で、いまだコロナもある中で、私が書いた廃墟劇場からインスピレーションを受けた物語にこだわりすぎて、暗い時代に暗い世界を届けるのもどうかなと思ったんですね。
バンドメンバー全員に曲作りに参加してもらうなら……そう考えたとき、その3人以外は物語のことには触れずに、今、LIV MOONで届けたい楽曲を自由に書いてもらおうかなと思ったんです。沙織ちゃんには、その物語の登場人物の1人から派生した『Anemone』という詩を渡していたのですが」

楽曲に魂を感じる――soLi星野沙織 参加の理由
――沙織さんに作曲を依頼した背景には、どんなものがあるのでしょう?
「LIV MOONがバンドとしてライブもできず、作品のリリースもできなかった時期に、LIV MOONの炎をどうしても絶やしたくなくて、私は西脇さんの協力を得て、アコースティックライブをやっていたんですよね。
そこに沙織ちゃんも参加してもらっていたんですけど、あるとき、彼女が自分のアルバムを出すと言っていたので、〈せっかくだからみんなの前で宣伝しようよ〉って、私のライブのときに沙織ちゃんのアルバムから1曲歌うことにしたんです。
彼女の曲はインストゥルメンタルだったんですけど、偶然にも沙織ちゃんが歌詞を書いたものがあったんですね。とっても素敵な曲だし、勢いもあるし、パワーもある。沙織ちゃんは小柄で儚い妖精のようですけど、楽曲にはすごい魂を感じるし、どんな曲を書いているのかも知ってたので、今回は沙織ちゃんにもお願いしたんです」

星野沙織のバイオリンをフィーチャー、LIV MOONの世界を具現化したKAZSIN作“Never...”
――最初に届いた曲はどれだったんですか?
「KAZSINさんの“Never... ”です。歌詞も一番長い間、自分が何を書きたいか、じっくりと考えながら取り組むことができましたね。
ちょうどロシアとウクライナの戦争が始まるか始まらないかという時期でもあって、そんな思いも反映させた歌詞も書きたいなと思ってたんです。
私のバックグラウンドで言えば、父はポーランド出身のスウェーデン人であったり、母も韓国と日本のハーフだったり、どの国も戦争で辛い思いを経験しているんですよね。特にポーランドは地図上から自分の国が消えたり現れたり、それに関する父の思いも聞いていましたし。ただ、そういったことがもっと現実に近いものになってきていた。
そこでこの歌詞の世界観に関して、すごく情景が見えたんですよね、自分の中で。その意味でも、とても大切な1曲になりましたね」
――個人的に最初にアルバムを聴いて、最も印象深かったのがこの曲でしたね。特に歌詞には自分の思い、内から湧き出る力をすごく感じます。状況も見えつつ、歌い手の気持ちも投影されている。こういった歌詞はフィクションとして綴られるものも多いですが、あくまでもAKANE LIVの歌なのだ、言葉なのだと思わされます。
「ありがとうございます。時間をかけた甲斐がありました。やっぱり1曲目だったし、10年ぶりのフルアルバムだし、ちゃんと届ける歌詞を書きたいなというのはありましたね」
――KAZSINさんから届いた曲を聴いたときは、どう感じました?
「とにかくサビがよかったし、Aメロもドラマチックだなと思いました。それこそ私がLIV MOONを始めた当初から思い描いている、シアトリカル、シンフォニックな世界観をすべて具現化してくださってるなって。
キャッチーって言葉が簡単に使われてしまうし、私も簡単に言いがちなんですけど、KAZSINさんは素晴らしいメロディーメイカーなんですよね。“Kiss me Kill me”(2012年発表の『Symphonic Moon』収録)もそうですけど、一度聴いたらとても胸に突き刺さる。
映画音楽的な要素をすごく持ってる作曲家だなと思うんです。作られる世界観もとても広いなと思っていたので、それに合うような歌詞を書きたいなとも思いますし。
KAZSINさんからは〈また3拍子になっちゃいました〉って言われたんですけど(笑)、〈3拍子、大好物なんで大丈夫です〉って答えて(笑)」
――そこで名曲が生まれてくるんですよね。イントロにはハープのような音が流れていますね。
「そうですね。これはバンドサウンドを想定する前に発注したものだったので、他の楽曲と比べると打ち込み系が多いんですよ。でも、それはこの世界観を表すためには必要なものですからね。
この曲でのISAOさん(soLi)のギターも想像していたとおりにすごくよくて、この世界観に新たな強さとエネルギーを加えてくれて。参加してもらえてよかったなと思いますね」
――ISAOさんが弾く前の段階で、ヘヴィなギターの音は入っていたんですか?
「入ってました。でも、ISAOさんが弾いたことで、もっと血と肉が通った感じがしますね。
本当に参加してくださったみなさんが素晴らしくて、〈初めまして〉だったISAOさん、原澤秀樹さんとも個人的に今回のアルバム作りでコミュニケーションを取っていたんですけど、懐の深さと温かさを感じましたし、LIV MOONの久々のアルバムを、どうにかもっとよくしたいっていう思いで参加してくださってたのが、ホントに嬉しかったですね。ちょっと心が折れそうな、いろんなことがあった中でも支えてもらいました」
――“Never...”は間奏のボーカルとバイオリンの掛け合いも惹きつけますね。
「そうなんです。私の書いた物語では、バイオリン奏者の少女と元歌手であった母親が登場することもあって、KAZSINさんには〈沙織ちゃんのバイオリンをフィーチャーした楽曲にしたい〉と伝えてあったんですね。
だから、2人の掛け合いがあったり、本来だったら他の楽器のソロが来るところにバイオリンソロが来たり、楽曲としてもすごく面白みがありますね。バイオリンの音色って、すごく心に響くんですよね」

新しい風を吹かせるMAHATMA原澤秀樹作“Daybreak”
――先ほど名前が出た原澤秀樹さんが作曲した“Daybreak”は、どんな思いで歌いました?
「秀樹さんの曲って、イントロから世界観がワーッて広がって見えるんですよね。“Daybreak”も夜明けに羽ばたく鳥たちの姿がすぐ思い浮かんだので、歌詞もAメロから書き始めたんですけど、疾走感やリズムの流れ、パターンが、今までのLIV MOONになかった形なので、最初に聴いたときは〈カッコいいな、歌いたいな〉って思ったんですけど、歌ってみたらすごく難しくて。
歌詞も長いですし、レコーディングにも時間がかかったんですけど、今までのLIV MOONと違う切り口で曲を書いてくださっていて、しかも、ドラマーの方に書いてもらうのも初めてだったので、自分の中でも挑戦だったんですよね、歌詞を書くことも含めて。
とはいえ、何か新しいものを届けようと臨んだわけでもなく、10年経って、確実にいろんなものが変わっている。作品作りではそれをそのまま素直に出したんですけども、久しぶりに出すフルアルバムでもあり、新しい風を吹かせてくださった“Daybreak”からスタートするっていうのも、すごくいいんじゃないかなと思って1曲目に持ってきました」
――歌詞の言葉を追いながら聴いていると、LIV MOONの歩みも見えてきて、感慨深く思いますね。
「あぁ、嬉しいです。制作期間に入る前後から自分も環境が変わったので。悩んだときに、一つの場所にとどまるのではなく、新しい一歩を踏み出すことを、自分の人生においていつも思ってたんですけど、そういう部分と今回はタイミングがいろいろ重なったんですよね。
だから、歌詞にそういった前向きな強さを表したいなと思いましたし、やっぱりLIV MOONは、思っていた以上に自分の軸としてあって、ずっと続けていきたい思いがあったので、それを歌詞にも反映させたつもりです」
――ええ。最後のサビの一節〈新しい夜明けが始まる〉がボーカルのみであるのも、すごく意味深い。まさにLIV MOONにとって、AKANE LIVにとっての新たな夜明けなんだという歌であり、その思いを伝えていく歌でもあって。サビの〈ユラユラと嘘と真の狭間〉、〈踊らされてる民よ その目を開け〉、〈善から悪が 光から闇が溢れ出て〉といった言葉には強烈さを感じますが、おそらく何か具体的に見えた光景があったのではないかと思うんです。
「そうですね。今の時代に感じてる、いろんなグレーゾーンの多さ。政治もそうですし、この世の中で……具体的なことは言わないでおきますが、自分が感じていることですね。自分を含めての話なんですけど。
最初はちょっと言葉が強すぎるかなとか、悩んだりもしたんです。それもあって、その前にあえて〈ユラユラと〉という言葉を使ったんですね。本来であれば、〈ゆ〉の音をサビ頭に持ってくるのは(発声の面から)ちょっと珍しいと思うんです。でも、あえてそこに揺らぎを感じさせるような言葉を当てたりして。
情景としては、朝焼けに飛び立つ鳥たちがいるけど、それは人間も同じであって、そこからまたいろんな形で人々が別れていく。そして、悪に踊らされてるのにも気づかず、そのまま亡くなっていく人もいる。自分の中で明確なメッセージとして書いてるつもりですね。
でも、凄いですよね(笑)。曲を聴くとバーって言葉が出てきちゃうんですけど、普段の私のフニャフニャキャラな感じからすると、〈お前が書いたのか!?〉ってなると思うんです。でも、そういう部分があるんです、私にも(笑)」

音楽と出会って辛く悲しい現実を乗り越えられた
――そうですね(笑)。他に秀樹さんが書いた“Fighter”も、緻密に作られていますよね。
「凄いですね、この曲も。練りに練って作ってくださったのがわかりますよね。私の好きな秀樹さんの曲があるんですけど、〈あの曲、大好きなんです〉ってお伝えしてたんですね。そしたら、イントロからそれを意識して作ってくださってて。
それがたまらなく嬉しくてキュンキュンしたんですけど(笑)、そこからどんどん展開が変わっていくじゃないですか。私の大好物が散りばめられてるんですよ。なので、歌詞を書いてても、いろんなところに飛んでいける。それが楽しいんですよね。
歌詞は最初は日本語で書いてたんですけど、途中で何か違うなと思い始めたんですね。そこで改めて英詞にしたんですけど、そのほうが曲の雰囲気にも合うかなと思ったんですね。ノリのよさということもあるし。
いくつになっても、子供の頃に思ってたことで、全然変わらない部分もありますよね。私はすごく恥ずかしがり屋で、ノーと言えない子供だったんですけど、それは大人になっても結構変わらずに、芯としてあって。
最近はいろいろ言えるようになってきたんですけど、誰にどう言われようと、私は自分で突き進んでいくっていう思いとかも、日本語で歌ってみてもすごくダサくなったりするんですよね。英語にすると、そうならない面白さもあったりするので、結構自分の本音というか、幼少期から思っていたことを書いたりしてますね」
――エピック/フォークメタル的な雰囲気で始まるので、歌詞も含めて、一つの物語を伝えているような曲にも聞こえるんですよね。ただ、曲名からしても、少なからず強い信念、思いがあってのものだという想像もできる。
「〈少女の頃からこうだった〉なんて書いてるけど、サビの最後で言っているのは〈Fighter〉だということですよね。シーソーでいうと、軽いとこと重いとこを両方書いてるような歌詞でもあると思うんですけど。
私は舞台女優もやってる分、何かの役になりきって歌詞を書く部分もあったりするんですけども、今回のアルバムは意外と等身大で自分が思ってることを書いてる歌詞が多いかもしれないですね。伝えたいことが、この何年かですごく増えてきたし、伝えるべきだなって思うこともあって。それが歌詞に出てきてる気がしますね」
――この歌い出しのところが、まさに自分の少女時代ということになるんですか。
「そうです。本当にいろいろ辛かったときに、一つの出会いがあった。それが音楽だったんです。歌を歌ってるときだけ、自分の悲しみとか今の状況を忘れられたんですよね。生で初めて観たステージも舞台で、その何時間かだけ辛い現実を忘れられるから、自分も舞台に立って、心が休まるひとときを与えたいと思ったんです。
そういうふうに、たった一つのことで、人は乗り越えられたり、生きていけたりする。その少女の場合は音楽だったけど、リスナーの人たちも自分に置き換えて聴いてもらえたらなと」
“Fighter”の歌詞に落とし込んだ普段見せない思い
――その苦悩や葛藤は、普段のAKANE LIVからは見えてこないじゃないですか。今も枕詞のように〈宝塚歌劇団出身の〉という紹介のされ方もする。宝塚に行けるような子たちは、もちろん、本人の並々ならぬ努力があってこそ選ぶことができた進路ですが、おそらく世間では、たとえば音楽の英才教育を受けられたり、どちらかと言えば、環境的には恵まれているように映ると思うんです。
「そうなんですよね。宝塚は自分の土台として、本当にいろんなものを教えていただいたところなんですけど、もう辞めて20年も経つし、自分としては宝塚という枕詞がつくことで、そういうふうにしか曲を聴いてもらえないのではないかとも感じてるんですよね。もちろん、その影響は自分の中で血となり肉となり残ってるんだけど。
とはいえ、私はこんな悲しい日々を過ごしてましたっていうのを前面に出すのも違うと思うんです。舞台や音楽があるときだけ、普段の辛すぎる自分とは別人になれる。あとはその逆を演じてるときですね。だから、本当に大切な逃げ場だったし、それがなかったら、もっと辛かっただろうなと思うんですね。
でも、そういうものを歌詞にまで書くということは、自分と向き合って掘り下げていく作業だし……そこまで大層なものはまだ書けてないんですけど、ちょっとずつそれを落とし込めるようになってきたのかなとは思うんです。そういう痛みとかがないと、表現者として見せられるものは少ないと思うし、痛みだけでも、またちょっと暗い世界に行ってしまう。
私の場合、LIV MOONに出会って、すごくいろんな部分で、自分に自信が持てるようになれた。だからこそ、この活動を再開できるのが嬉しいんですね」
――演じることには長けていたと思いますが、演じない自分本来の姿を、この曲でよく出したなと思ったんです。そんな意味でも、この“Fighter”がすごく印象深かったんですよね。
「そっか。でも、本当にそうですね。人生でいろいろ言われてきた言葉が書いてあったりもしますしね。〈あんたに言われたくない〉っていう(笑)」
――言ってますよね、〈勝手に決めつけるな〉とか。
「ええ。そういうことを言っちゃうのも恥ずかしいかなとか、いろいろ思ったんですけど、多かれ少なかれ、誰もがそういう思いをしていると思うんですね。共感する人がいれば共感してもらえばいいし。
この曲の中でも、Bメロが素敵だなと思うんですよ。辛いだけじゃなくて、次の新たな光が見える。輝きがある。そこに救われた部分もありましたね、歌詞を書いてて」
――最初のサビでは〈I’m a fighter!〉と歌っていますが、次には〈We are fighters!〉になっている。つまり、そこでAKANE LIVが変わるんですよね。自分に言い聞かせているところから、外に対して言葉を投げかける人になる。
「すごく深く歌詞を読んでくださってますよね。ありがとうございます。
曲はカッコいいんだけど、歌詞は何を言ってるんだろうみたいなものもありますよね。もちろん、それも作詞の一つの技術であったりするんですけど、自分が歌うなら、歌詞をせっかく書くのであれば、やっぱり自分の中から生まれてきた言葉を書きたいなと思うんです」
――曲そのものについては、バンドサウンドという話題にもつながりますが、特に間奏は現在のLIV MOONの姿を感じますね。
「現役のミュージシャンたちの強みだったり、エネルギーが、すごく渦巻いてますよね。
どの曲にも言えることですけど、MASAKIさんの曲の〈MASAKIだぜ!〉っていう感じとか(笑)、それぞれの個性があって」

待ちわびたファンへの言葉も歌ったMASAKI作“El Dorado”
――そのMASAKI曲で言うならば、“El Dorado”はミュージックビデオがいち早く公開されましたが、MASAKIさんらしい曲とは言えそうですね。
「そうですね。ポジティブなエネルギーがすごくある曲ですけど、イントロから、ライブでみなさんが盛り上がるような楽曲を作ってくださったなと思うんですね。
だから、歌詞は自分の状況も歌ってますけど、その中にずっと待っててくれたファンのみんなに向けた言葉も入れたかったんです。とはいっても、〈ありがとう、待っててくれて!〉みたいな歌詞は、ちょっとこそばゆいじゃないですか(笑)。
それだけではなく、さっき言ったお話と重複するんですけど、迷ったら次に進むっていう自分の思いも、みなさんに向けて書く歌詞としてあっていいんじゃないかなと思って。コール&レスポンスみたいなパートもMASAKIさんが作ってくださったので、そこは〈Are you ready?〉っていう、とってもシンプルな言葉にして。まだまだコロナ禍だから、ライブでそういった掛け合いができるかどうかわからないですけども。
MASAKIさんの前のめりの姿勢っていうのが、今回のアルバムとかライブに向けた準備をするのに、とても大きな力になっていて、すごく心強いんですね。これからMASAKIさんの存在感はどんどん増していくと思うんですよ」

低音でガツンと届く歌に挑戦したKENTARO作“Addiction”
――KENTAROさんが手掛けた“Addiction”は、彼のこれまでの楽曲からすると、個人的には意外な印象もありました。
「私も意外だったんです。もっと違う曲が届くイメージだったんですけど、最初に聴いたときに、色気がすごくある曲だなと思ったんですよ。それに誘われるようにこんな歌詞が出てきたんですね。
構成もすごく面白い。今までのLIV MOONとはちょっと違うんですよね」
――彼にはどのように作曲のオファーをしたんですか?
「低音を使う曲が欲しいって言ったんですよ。今回のアルバムのコンセプトとして、ソプラノボイスでは今までもたくさん歌ってきてるので、もっとガツンと届くキーにしたかったんですね。
〈なるべく低めに〉というのは、MASAKIさんにもお願いしてたんですけど、ギターとかベースとか、竿ものの場合、自分たちが弾けるキーがあるじゃないですか。だから、その中でどうやって自分の声を表現するかという、新たなチャレンジもあったんですけどね。〈愛して焦がれて焼くの jealousy〉という低音のサビなどもそうですね」
――このサビの声はすごく強そうな雰囲気ですよね。
「そうですね。そういった初めての試みのケミストリーも生まれているアルバムですね。KAZSINさんや西脇さんは長年の付き合いで私の声の特性がもうわかってらっしゃるから、ドンピシャなところで来る感じなんですけど、そういう意味で、新しいメンバーの曲は面白かったですね」
――〈Je t’aime〉なんて言葉が出てきたのも初めてですよね。
「そうですよ。私も自分で書いてて、フランス語に英語に日本語に、ゴチャ混ぜで何なんだと思うんですけど(笑)。
これは曲を聴いて楽しくなって、色気もあるし、いろんな方向からすごく自由にタタタタタッて書いていっちゃった(笑)。構成もすごくシンプルなので、1番、2番、3番で細かくいろんなことを表現するよりは、本当に本能のままに書いたって感じなんですね」
――イメージとして、北アフリカの辺りの光景が浮かぶんですよね。
「確かに〈ベール〉から始まるしね」
――Aメロはちょっとエスニックな雰囲気ですし。
「そうなんですよ。私、意外とエスニック好きなんですよ。ボリウッドの音楽とか、かと思えばサラ・ブライトマンの“Harem”という曲とかも、神秘的でエロスも感じるし。そういうのをこのKENTAROさんの曲には感じたんですね。
ただ、エロスを前面にというよりは、さっきの〈Je t’aime〉とかも遊びで入れてるような歌詞なんですけど、曲をいただいた翌日には歌詞を書き終えてしまったんですよ。そこでKENTAROさんに〈インスピレーションを受けてそのまま書いたんですけど、どうですか?〉って送ったら、〈いいですね!〉って言ってくださったので、これでいっちゃおうって(笑)。すごく相性のいい曲と歌詞だった気がします」
――ライブではどんな顔をして歌うのだろうとも思いますね。
「ちょっと私をいじめてますか(笑)? でも、どうなるんでしょうね」

西脇辰弥ワールド炸裂、クラシックへの造詣の深さが表れた“Symphonia”
――舞台女優ならでは巧みな見せ方を期待しています(笑)。“Symphonia”と“Hourglass”という西脇さんの曲は、LIV MOONの音楽をさすがによくわかっている方ならではですね。
「そうですね。 “Symphonia”は、私が書いた物語を曲に反映してくださったんだと思ったのがイントロだけで、その後はもう西脇さんワールド炸裂で(笑)。〈あのピアノのイントロはどこ行った?〉みたいな感じだったんですけど、西脇さんは音楽的に裏切るのが好きなんですよね。だから、みんなが思うところの斜め上をワーッて走り抜けていく。
西脇さんには、KAZSINさんよりも前から、新曲を書いて欲しいというお願いはしてたんですけど、結局、今回の楽曲の中では、出来上がってきたのは最後だったんですよ。アルバム全体のバランスを見て、こういう曲が入ったら面白いんじゃないかという判断があって、他の楽曲がとてもいいから、自分の2曲は遊んでもいいんじゃないかと思って、やりたいことをやったとおっしゃってました」
――“Symphonia”を聴くと、やはりクラシックへの造詣の深さも感じますね。
「そうですね。西脇さんの家にあるレコーディングスタジオに行っても、いつも自分のピアノの前にピアノ集みたいな楽譜が置いてあってて、〈今はこの曲を練習してるんだ〉って言って弾いてくれたりするんですね。本当にクラシックが好きで、常に練習してるんだなって思いますね」
――細かいところに巧さを感じますね。間奏のバイオリンにしてもそうですが。
「バイオリンは西脇さんが考えてるフレーズと、沙織ちゃんにお任せのところがあるんですけど、やっぱりこの何年間か沙織ちゃんと西脇さんと一緒にやってきたので、沙織ちゃんのよさも西脇さんは把握していて、見せ場を作ってらっしゃるなと思いました」
――歌はどうでした?
「この曲では、私が書いた物語を要所要所に歌詞の中には入れてるんですけど、歌声的にはどうなんだろう? 他の楽曲だと、〈どの声を使おうか〉というとこからまず決めなきゃいけないんですけども、西脇さんの曲の場合は、もう当たりどころをよく知ってるから、意外とスパッと歌えちゃうんですよね」
対比的な歌と〈砂時計〉のアンニュイさを表現した歌詞の“Hourglass”
――一番幅広くいろんな声が使われてるような印象がありますね。
「そうですね。“Hourglass”もそうですけど、西脇さんはサビを強く歌うイメージがあったと言っていて、私も曲を聴いたときは、サビのインパクトが強かったし、まず歌詞もそこからインスピレーションを受けて書いていったんです。
それで、〈Aメロはどういう歌い方をしようか〉と思って、最初は強くしたりとかしたんですけど、あえて優しく、本当にマイクのすぐ近くで全部レガート気味に歌ったり。その対比の面白さっていうのは“Hourglass”には出てますね。ふわーっと歌ってた人が、急にちゃんとした人間として覚醒して歌っているような」
――確かに“Hourglass”はまたちょっと雰囲気の違う声ですね。
「そうですね。最後に届いた西脇さんの曲で、バラードにするかどうか悩んでたみたいですけど、久々のアルバムですし、“Anemone”のイントロがバラード気味だったり、最後の“The Lament”も、あまり攻撃的ではないので、〈バラードではなくてよかったかな〉と今となっては思います」
――“Hourglass”の歌詞にも、当初言ってた物語は関連があるんですか?
「いや……西脇さん、忘れちゃってたんじゃないですかね(笑)。“Hourglass”には微塵もなかったですね、その物語の要素は。なので、私も物語から離れて歌詞を書いたんです。
これは、自分の愛する人が、誰か他の人を好きになってしまって、自分の元を離れていく。自分のとこに戻ってきて欲しいけど、最終的にはあなたがその人と離れても、私はずっと待ってるから大丈夫よ、みたいな歌にもとれるし、亡くなった人、もう会えない人に向けた歌のようにも受け取れる。
これは確固たるストーリーを自分の中で描いてるというよりは、砂時計みたいな、昔の何とも言えないアンニュイな感じの歌詞ですかね。曲の雰囲気に言葉を当てていった感じですね」
――タイトルが“Hourglass”ですし、歌詞にも〈砂時計〉が出てきますが、2番では〈時計の針は戻せない〉と出てきますよね。ただ、砂時計には針がない。
「ない。そんなこと考えてなかった(笑)。Bメロの2番の底に入ったところの、フッと音がなくなるようなところがあるじゃないですか。それが何とも、時計の針は戻せない雰囲気だったりするし、砂時計も音があるようでないような、音の戻らない時間っていうのが何か重なったんですよね」
――砂時計でも正確に時間は計れますが、砂は掴みどころがないですよね。ある意味、抽象的なものでもある。ところが、より精密に動くはずの時計の針が出てくると、今度は具体性を帯びてくる気がするんです。つまり、その間に何かが起こったのではないか、と。そう考えました。
「それは素晴らしい聴き手です(笑)。2パターンの物語をその中に入れているので、微妙に辻褄が合わないのかもしれないんですけど、そういう歌詞も面白いなと思って。でも、他のインタビューでも同じようなことを言われたから、この歌詞を不思議に感じるのかもしれませんね。
サビは強烈ですけど、それ以外は意外と柔らかいんですよね。たゆたう感じの雰囲気かもしれないですね」

登場人物の物語とAKANEの個性を出し切った星野沙織作“Anemone”
――そして、詞先で書かれたという“Anemone”。最初に「Anemone」という詩を書いていたという話でしたよね。
「そう。神話に出てくるアネモネがどうだったとか、いろんなものと自分の描いたストーリーのキャラクターの1人が背負ってるもの……。花言葉をいろいろ調べてたんですよ。その中で自分の作った物語とリンクするのがアネモネの神話の一つだったんですよね。それを詩に反映させて書いていって。
それを最初に書いてあった物語と共に沙織ちゃんが読んでくれたときに、〈このアネモネの詩がすごくいいですね、詞先で書いてみるのもすごくいいかもしれません〉って言ってくれたんです。じゃあ、沙織ちゃんにお願いしたいなって。
実は、今回は使ってない詩の部分があるんですけど、そこにはちょっと怖いフレーズも入ってたりするんです。沙織ちゃんはそこを使わないで曲を書いてくれたんですが、彼女のチョイスした部分もすごく好きだし、アカペラで始まるのもとってもいいなと思うんですね。その鋭利な部分、冷たい部分のアネモネの詩は、“The Lament”に英詞で活かしてます。
沙織ちゃんは私の舞台をコンスタントに観に来てくれているんだけど、〈ステージに立っているAKANEさんをイメージしながら書きました〉って言ってくれてたんですね。だからだと思うんですけど、プリプロのときには、初めて歌ったとは思えないぐらい、すごくストーリーの中に入り込んで歌えたんですよ。元々自分が書いた物語があり、そこから派生した人物のことを歌っているんですけど、それを全部出し切れる曲を彼女が書いてくれて。舞台をやってきた私の個性もすごく生かしてくれてるんですよね。
ISAOさんと沙織ちゃんのsoLiのアルバムもすごく好きだし、とてもドラマチックな曲を書く方々だなと思ってたんです。“Anemone”も、まずアカペラから始まる、ちょっとシアトリカルな部分もそうですし、〈ドラマーはどんなに辛い思いをするんだろう〉っていうぐらい激しくなったり(笑)、この人物の心情をすごく理解して曲を作ってくれてる。魂を感じるISAOさんのギターソロにしてもそうですね。
それから、彼女が最初にデモに入れてくれた歌声のハーモニーがとってもキュートで素敵だったんですよ。だからその声を活かしたんですが、沙織ちゃんの声が、いろんな花々の一つであったり、儚さとかをすべて出してくれてる。とてもいいスパイスになってると思いますね。
この曲のドラムは(前田)遊野さんが叩いてくださってるんですけど、私が話していなかった物語とかも、沙織ちゃんがレコーディング現場で伝えてくれたみたいで。遊野さんもそれを汲み取って叩いてくださったんです。だから、私もドラムが入った状態でレコーディングできたんですけど、久々に遊野さんのドラムで歌うのがすごく嬉しくて、またみんなを引き連れてステージに立ってる自分を想像しながら歌入れしていました」
――そもそもアネモネの詩を書いたのはなぜだったんですか?
「廃墟劇場からイメージを受けた物語の中で、私はバイオリン奏者の少女をメインに書いてたんですけども、その中で〈彼女のお母さんだった人が恋に落ちた相手はどういう人だったか〉とか、物語が派生していったんですよね。
そのうちの一つが『Anemone』だったんですけど、soLiのライブを観たときに、“The Lament”が私の書いた物語とすごくリンクして、ステージを観ながら涙が出てしまうぐらい感動したんです。その『Anemone』のキャラクターが、自分が思い描いてたストーリーとリンクしたんですね。
ただ、登場人物が多すぎて、多分、誰にも理解してもらえない物語なので、この“Anemone”に出ている部分も本当に少しだけなんです。自分の中ではまだ壮大なストーリーがいろいろあるんですね。西脇さん、KAZSINさん、沙織ちゃんは、その私の物語からそれだけ音楽を紡ぎ出してくださったということなんです」
愛し合った時間、生き切った人生は悲しい物語ではない
――“Anemone”は冒頭の1行目に驚かされますね。〈これは悲しい恋の物語〉とくるので、そういったストーリーを想像したら、〈ではない〉と。
「そうですね(笑)。映画やミュージカルのヒロインもそうだけど、傍目から見れば悲劇でしかなくて、たとえ命を落としたとしても、その間は本当に愛し合って、素晴らしい時間が過ごせたのであれば、本人が満足して生き切ったって言えるものがあれば、悲しい物語ではないですよね。そういうつもりで本人が歌っているという設定なんです」
――〈これは奇跡の花の物語〉だと言明していますが、やはり、〈悲しい恋の物語〉と捉えてもいいわけですね。
「捉え方はそれぞれですからね。だけど、本人がそれを(悲しいと)認めちゃったら苦しいですから。
ちょっと話は違いますが、映画『ライフ・イズ・ビューティフル』に登場するお父さんも、最後に死んでいくけど、子供には恐れを絶対に見せないで、〈お父さんは大丈夫だよ〉という印象を残したまま去ってくじゃないですか。あれもすごい胸にきますよね。
だから、自分の大切な人に覚えておいてもらう姿とか、そういうものについては、悲劇や悲しみじゃなかったというのを、ちゃんと伝えてあげたいなって。そんな思いで書きました」

語りをメインにしたLIV MOON版“The Lament”とライブやツアーへの意気込み
――それが悲哀さを増す要素になっているかもしれません。それもあって、アルバム最後の“The Lament”は、“Anemone”の歌詞の単なる英語バージョンではなく、より重厚かつ荘厳に感じるんですよ。
「詩のどの部分を切り取るのか、すごく考えながら書きましたね。元々はsoLiの曲ですし、その世界も壊さないように、ずっと歌い続けてるのではなく、語りをメインにしたんです。
アルバムを聴いたときも凄い曲だなと思ったんですが、ライブでもそれを再認識して、この曲はぜひLIV MOONのアルバムに入れたいなと思ったんですね」
――このLIV MOONバージョンの“The Lament”は、それこそLIV MOONのライブでも、soLiのライブでも、完全再現される機会がありそうですね。さて、リリース後には続々とライブのスケジュールが決まってきていますよね。
「そうですね。まず、2月14日にはHEAD PHONES PRESIDENT、3月3日にはMardelasとの対バンライブが、東京・初台DOORSであるんですね。
HEAD PHONES PRESIDENTは、いろいろ音源を聴いていたし、Anzaさんはミュージカルなどで女優としても活躍されていますよね。MASAKIさんのライブで1年ほど前にご挨拶させていただいて、そのときに〈ご一緒できたらいいですね〉って話をしていたので、もし対バンでライブをするのであれば、絶対に彼女たちがいいなと思ってて。LIV MOONとは音楽の方向性が全然違いますけど、彼女もすごく入り込んでパフォーマンスしますし、ある意味シアトリカルな感じじゃないですか。それに、根底にあるものというのか、彼女もミックスだし、多分、いろんな部分で感情的にリンクするところもあると思うんですよね。
MardelasはMASAKIさんが薦めてくれたんですが、私たちとは違うロックで、ボーカルに関しても、カッコいい声質で私とはタイプが違うから、これは自分の勉強になるだろうなって。すごく刺激を受けられると思うんですよね」
――ええ。LIV MOONが他のバンドと共演すること自体がものすごく珍しいですが、共演者がいることで、いつもとは異なる、その場ならではのパフォーマンスが生まれますよね。
「そうですよね。それにLIV MOONを知らない方々も客席にいるわけじゃないですか。活動を再開したことも含めて、私たちのことを知ってもらいたいですし、活動を広げていくためにはまずライブだと思うんですね。地道に頑張っていきたいですね」
――4月には東名阪ツアーも行われることになりましたよね。
「そう。初めての東名阪ツアーなんですよね。ずっとそれを待ち望んでいたから、本当に嬉しいんです。これまでの東京のライブには、大阪や名古屋の人たちもたくさん来てくださってたんですけど、ずっと〈ツアーをやってください〉って言われてたんですね。
その意味では、ようやく約束を果たせますし、絶対に熱いライブにするので、楽しみにして来てください」
RELEASE INFORMATION

リリース日:2022年12月21日(水)

■Deluxe Edition(CD+DVD)
規格番号:WLKR-0070
価格:4,840円(税込)
■通常盤(1CD)
規格番号:WLKR-0071
価格:3,300円(税込)
TRACKLIST
1. Daybreak(Music:原澤秀樹)
2. Never...(Music:KAZSIN)
3. Addiction(Music:KENTARO)
4. Anemone(Music:星野沙織)
5. Symphonia(Music:西脇辰弥)
6. El Dorado(Music:MASAKI)
7. Hourglass(Music:西脇辰弥)
8. Fighter(Music:原澤秀樹)
9. The Lament (LIV MOON version)(Music:星野沙織)
All Lyrics Written by AKANE LIV
■Deluxe Edition DVD収録予定内容
・コメント映像(AKANE LIV、KENTARO、MASAKI、前田遊野、西脇辰弥、星野沙織)
・MVメイキング映像
・MV “El Dorado”
AKANE LIV - All Vocals
KENTARO - Guitar (track 1, 3, 6, 7, 8)
ISAO - Guitar (track 2, 4, 9)
MASAKI - Bass (track 1, 3, 4, 6, 7, 8)
前田遊野 - Drums (track 4, 7)
原澤秀樹 - Drums (track 1, 3, 6, 8)
西脇辰弥 - Keyboards (track 1, 4, 5, 6, 7)
星野沙織 - Violin (track 1, 2, 3, 4, 6, 7, 8, 9), Chorus (track 4, 9)
LIVE INFORMATION
LIV MOON presents
「Dramatic Night with ‘HEAD PHONES PRESIDENT’」
2023年2月14日(火)東京・初台 LIVE-BAR-The DOORS
※新型コロナウイルスの状況に鑑み、会場付近での入り待ち・出待ち・プレゼントの手渡しは自粛をお願いいたします
開場/開演:18:40/19:00
※コロナの状況により時間変更の可能性があります
出演:LIV MOON/HEAD PHONES PRESIDENT
前売り/当日:5,000円/5,600円(いずれもドリンク代別)
※入場時に身分証の提示が必要です
※先行はチケットレス
■一般販売
受付期間:2022年12月24日(土)~
イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/3762060001-P0030001
■バンド予約(お支払いは当日精算)
受付期間:2023年1月14日(土)~2023年2月11日(土)
LIV MOON受付:liv.liv.official@gmail.com
HEAD PHONES PRESIDENT受付:http://headphonespresident.com/2022/11/15/230214Doors/
座席:スタンディング(椅子ありの可能性あり)
入場:先行→イープラス→各バンド予約(交互に入場)→当日
お問い合わせ(初台LIVE-BAR-The DOORS):03-5350-5800
LIV MOON presents
「Buzzy Night with ‘Mardelas’」
2023年3月3日(金)東京・初台 LIVE-BAR-The DOORS
※新型コロナウイルスの状況に鑑み、会場付近での入り待ち・出待ち・プレゼントの手渡しは自粛をお願いいたします
開場/開演:18:40/19:00 ※コロナの状況により時間変更の可能性があります
出演:LIV MOON/Mardelas
前売り:5,000円/5,600円(いずれもドリンク代別)
※入場時に身分証の提示が必要です
※先行はチケットレス
■一般販売
受付期間:2023年1月7日(土)~
イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/3762810001-P0030001
■バンド予約(お支払いは当日精算)
受付期間:2023年1月7日(土)~2023年2月28日(火)
LIV MOON受付:liv.liv.official@gmail.com
Mardelas受付:http://mardelas.com/ticket/
座席:スタンディング(椅子ありの可能性あり)
入場:先行→イープラス→各バンド予約(交互に入場)→当日
お問い合わせ(初台LIVE-BAR-The DOORS):03-5350-5800
LIV MOON “OUR STORIES” LIVE TOUR!!
2023年4月1日(土)大阪・心斎橋 VARON
2023年4月2日(日)愛知・名古屋 HOLIDAY NEXT NAGOYA
2023年4月8日(土)東京・吉祥寺 CLUB SEATA
※大阪、東京は配信あり
※新型コロナウイルスの状況に鑑み、会場付近での入り待ち・出待ち・プレゼントの手渡しは自粛お願いいたします
開場/開演:17:30/18:00
前売り/当日:7,500円/8,000円(いずれもドリンク代別)
※優先はチケットレス販売
※入場時に身分証の提示が必要です
出演:LIV MOON(AKANE LIV、KENTARO、MASAKI、前田遊野)
※4月8日のみ星野沙織参加
■一般販売
イープラス:2023年2月4日(土)〜
心斎橋VARON公演:https://eplus.jp/sf/detail/3766310001-P0030001
名古屋HOLIDAY NEXT NAGOYA公演:https://eplus.jp/sf/detail/3764760001-P0030001
吉祥寺CLUB SEATA公演:https://eplus.jp/sf/detail/3765330001-P0030001
座席:オールスタンディング
入場:FC優先→一般→当日
お問い合わせ:各会場
■配信詳細
※販売開始は公演2週間前より
※ライブ開始10分前からストリーミング開始
※コロナの状況により時間変更の可能性があります
※お茶爆お礼は集合写真
配信料金:4,500円
心斎橋VARON公演:https://twitcasting.tv/masaki_bassist/shopcart/199391
吉祥寺CLUB SEATA公演:https://twitcasting.tv/masaki_bassist/shopcart/199392
■備考
・コンビニでのお支払いは 前日23時が期限となります
・一度購入をされますとキャンセルができません
・アーカイブは本放送から2週間後まで
・アーカイブ期間中は何度でも視聴可能
・本放送後の購入も可能
EVENT INFORMATION
LIV MOON「OUR STORIES」リリース記念トーク&サイン会
2023年1月29日(日)タワーレコード渋谷店 6Fイベントスペース
集合時間:12:45
集合場所:タワーレコード渋谷店 6Fイベントスペース
開演:13:00
出演 AKANE LIV/星野沙織
イベント内容:トーク&サイン会 ※トークはフリー観覧となります
https://towershibuya.jp/2022/12/15/175693
PROFILE: LIV MOON
スウェーデンに生まれ、宝塚歌劇団で活躍後、英国に留学しシェイクスピアと歌を学んだAKANE LIVと西脇辰弥(キーボード)を中心に、2009年秋にAKANE LIVの従来の舞台での活動と並行して結成。同年10月14日にタワーレコード限定のシングル“THE PHANTOM OF THE OPERA”をリリースし、〈LOUD PARK ’09〉にてライブデビュー、12月にビクターエンタテインメントよりファーストアルバム『DOUBLE MOON』をリリースする。2010年3月3日、東京・Shibuya O-EASTにて初のワンマンライブ〈美神降臨 〜LIV MOON FIRST CLUB SHOW〜〉を実施。6月にはカバーアルバム『COVERS ~Scream As A Woman~』をリリース、10月23日、25日にはスウェーデンのヨーテボリにおいて元ハンマーフォールのベーシスト、マグナス・ローゼンらスウェーデンの著名ミュージシャンと共同ライブを実施し、スウェーデンのTVでも放映される。2011年3月、セカンドアルバム『GOLDEN MOON』をリリース。本アルバムより、大村孝佳(ギター)、MASAKI(ベース)、前田秋気(ドラムス)をサポートメンバーに迎える。4月24日には〈LIV MOON CLUB SHOW 2011 GOLDEN MOON 〜月華月虹〜〉を東京・Shibuya O-EASTにて開催。6月には、前述のライブを収録したDVD「LIV MOON CLUB SHOW 2011 GOLDEN MOON ~月華月虹~」をリリースする。2012年1月、サードアルバム『Symphonic Moon』をリリース。本作ではANTHEMの清水昭男(ギター)が2曲の作曲とギターを担当した。さらに同年9月、4作目のアルバム『THE END OF THE BEGINNING』をリリース。その後、AKANE LIVのソロ活動などもありLIV MOONとしての活動は休止していたが、2015年に5月に〈PURE ROCK JAPAN LIVE 2015〉に出演、同ライブよりKENTARO(ギター)、前田遊野(ドラムス)をラインナップに迎える。同年6月に新曲入りベストアルバム『The Best of LIV MOON』をリリース。翌2016年11月には、オリジナル作品では約4年ぶりとなるミニアルバム『R.E.D』をリリースし、12月11日には〈LIV MOON LIVE 2016 R.E.D Evolution〉を開催。その後は西脇と星野沙織(バイオリン)とアコースティックライブを頻繁に行う。2019年12月14日には〈LIV MOON 10th Anniversary LIVE 2019『Emotions』〉を開催。2020年~2022年は配信ライブを中心に活動しつつ、新たにWalküre Recordsと契約し、本格的に新作の制作を開始。2022年12月21日に待望の最新作『OUR STORIES』をリリースする。

