COLUMN

喜多村英梨 “掌 -show-”(2)

近年のガールズ・メタルは百花繚乱!

 “掌 -show-”“Greedy;(cry)”共に今回のシングルでは自身のメタル趣味を全開にした喜多村英梨だが、特に近年は、彼女のようなキャッチーさを武器にした女性メタリストが百花繚乱の動きを見せている。ここでは、そんなアーティストたちの近作を紹介しよう。

 まずは、アニメ・シーンとの接点から喜多村と比較的に近い存在と言えるのは、妖精帝國。合唱コーラスを従えて聴き手を扇動するゆい様(出自は各自調査)の萌え声とゴシックな世界観を持つメロディック・メタルには、V系リスナーも巻き込む幅広いリスナー層が。また、喜多村のルーツであるシンフォニック・メタル系なら、驚異の美貌と宝塚で鍛えた4オクターブの歌唱力を誇るカリスマ・AKANE LIVを中心に据えたLIV MOONを基本に、後続組ではキュートな声質でオペラ風のヴォーカリゼーションも見せるJULIAを擁したCROSS VEINもおススメ。2012年の初作『Birth of Romance』もメンバー・チェンジ後のシングル『Profusion』も、異様に荘厳なシンセ・オーケストレーションとメロスピ風の疾走感、アニソン歌謡曲の狭間を往く旋律など、クラシカル様式美×プログレライクなドラマ性に親しみやすさも注入したポップ・メタルに仕上がっている。

【参考動画】妖精帝國の2014年のシングル“使徒覚醒”

【参考動画】CROSS VEINの2013年作『Profusion』収録曲“forget-me-not”

 

 またガールズ・バンド勢では、エレクトロニクスも交えた歌謡メタルで認知を広めるCyntiaやゴリゴリのパワー・メタルを突きつけるDESTROSEギャル系のルックスで妖艶かつ硬派なサウンドを繰り出すAldious、テクに裏打ちされた重さ、速さに圧倒されるMary's Blood、ツイン・ギターを軸としたプレイヤビリティーでグルーヴィーにメタル・マナーを踏襲するBRIDEAR……と、このスペースでは紹介しきれないほど多くの魅力的なアクトが。それぞれのスタイルを提示しながらも、メロディー重視のポップネスを有している点が全体の共通項と言えるだろう。

【参考動画】Cyntiaの2014年作『Limit Break』収録曲“閃光ストリングス”

 【参考動画】Aldiousの2013年のシングル“Dominator”

 

▼関連作品

左から、妖精帝國の2014年のシングル“使徒覚醒”(ランティス)、LIV MOONの2012年作『THE END OF THE BEGINNING』(ビクター)、CROSS VEINの2013年のシングル『Profusion』(Black-listed)、Cyntiaの2014年作『Limit Break』(Colorful)、DESTROSEの2013年作『DESTROSE』(FLYINGCAT)、Aldiousの2013年作『District Zero』(Bright Star)、Mary's Bloodの2013年作『AZURE』(NAKED SOUND)、BRIDEARの2013年作『Overturn The Doom』(MOVEment)
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40周年 プレイリスト
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