ブリット・スクールを中退してデビューし、英米を跨いでの客演やコライトでも注目を集めていた英ロンドンのシンガー/ソングライターが、インディーから再出発して放つ初フル・アルバム。8年近くを過ごした音楽業界への不満や怒り、身体醜形障害などの経験に基づいてメンタルヘルスやエンパワーメントを謳うアルバムは、マイク・サバスを中心に、ブラッドポップやスティーヴン・マクレガーらが制作にあたり、ダンス・ビートを基調に、ブルース、R&B、ハウス、トリップホップなどの音楽要素がモザイクのように入り乱れる。歌の表情も実に多彩だ。070シェイクやマヘリアとも相見え、終盤では爽快なメロウ・ポップ“Worth It”で空気を変え、“Buss It Down”では聖なるクワイアを従えながら性愛を歌う。大ブレイクの予感。