秀才マルチ奏者ライアン・スティーヴンソンを中心とするイギリス産新鋭カンタベリー・ロック・プロジェクト:Zopp、待望の2nd。多種多様な音楽性を咀嚼した21世紀産ならではのアレンジや構成でブラッシュアップさせた唯一の音世界。70年代のプログレ~カンタベリー系譜が持つ〈あの頃〉な芯のあるギターやベース、ファズ・オルガンやメロトロンも勿論聴かせる(懐古ではない健在だ)が、前作はインスト作品だったのだが本作はボーカルも導入した新機軸な作品。テクニカルなプレイとサイケでウォームな音を堪能できる一枚。陳腐な定型文ではあるが、〈驚きと感動を与える〉傑作。ええやんええやん。