90年代初頭にチャールズ&エディの片割れとしてヒットを飛ばしたエディ・チャコン。長い沈黙を破って2020年にジョン・キャロル・カービーのバックアップで復活を果たした彼が、ふたたびカービーのプロデュースでニュー・アルバムを完成させた。メロウでインティメイトな音と、胃もたれなしのスウィートな歌声が合わさったそれはさながら箱庭の桃源郷。表題曲の“Sundown”や“Haunted Memories”は、パーカッションをはじめとするバックに配した音と、浮遊感あるミックスで酔わせる。アンビエント/ニューエイジをも射程とするカービーの音と雑味のないチャコンの歌が織り成す、古くて新しい逸品。