2019年イギリスのロイヤル・オペラ来日公演で代役としてグノー「ファウスト」に出演し日本デビューしたウィリス=ソレンセン。低音から高音まで輝く歌声と圧倒的なパワーが魅力。2023年年初にウィーンでプッチーニ「ラ・ボエーム」を歌うなどレパートリーも広い。R・シュトラウスでは豊かで底力ある中低音が気持ちよく響き、ロマンティック。「カプリッチョ」のマドレーヌ役での、言葉と音楽の間で悩む心理を見事に大きな呼吸で歌う。彼女が「ばらの騎士」の元帥夫人役でロイヤル・オペラにロールデビューした際に指揮したネルソンスの、シュトラウス愛に溢れた演奏と素晴らしい化学反応を起こしている。