「アンダルシアの犬」と双璧をなすアヴァンギャルド映画の代表作が4Kレストア版で登場。冒頭の字幕で〈詩は全て紋章。故に詩人の血と涙の解読が必要である〉との序文が本編への示唆に溢れています。4つのエピソードからなる本作は、ジャン・コクトーのモチーフとなるギリシャ神話、鏡、「恐るべき子供たち」、愛と死、阿片、拳銃自殺を交えながら初の映画制作で、詩人のコクトーの抒情的な詩の表現を存分に発揮。本作は1930年代の作品ですが特殊効果がふんだんに使われています。その中でも鏡のシーンは幻想的で今みてもすごい映像です。本作は後の実験映像作家のマヤ・デレン、ケネス・アンガー等への影響も絶大。