ソプラノ佐藤裕希恵と撥弦楽器奏者瀧井レオナルドのデュオの2枚目。伸びのある美声に加え力強さが感じられる歌唱の佐藤さんとそれに呼応する瀧井さんの明晰なリュートが醸し出すアンサンブルの見事さ。リュートソロと歌曲を織り交ぜた“悲しみよ とどまれ”他名曲揃い。最後は“涙のパヴァーン”、続いて“おいでもう一度”で締めます。ダウランドの透明な空気感を持つ音楽の中にすっと優しい陽が差し込むような新鮮さがお二人にはあってとても魅力的です。タイトル通り“光と影”のバランスが取られているプログラムも凝っています。ぜひ通して聴いて頂きたい、また聴きたくなる一枚です。