これまでもシュターツカペレ・ドレスデンに関連する録音を多く出しているベルリン・クラシックスとのETERNA音源SACD化プロジェクトから、室内楽作品が今回最新復刻。ソリストとしても録音や演奏活動の多い首席奏者達によるこれらの音源は、それぞれ伝統に根差した正統的なスタイルとして模範となる演奏であり、録音の確かさも含め手元に残したくなるアルバムと言えるだろう。オリジナルのLPでは2枚分の録音を1枚にまとめて収録している点も重要で統一感もあり。協奏曲作品でも見せた各名技術が小気味よく披露されている。統一されたアンサンブルの妙でも注目。