BN新主流派全盛期の貴重な作品、過去、国内盤LPの発売も一回だけか。ジャケットのカラフルなイメージとは異なるBNチックな演奏は、BN4000番台を愛聴するファンへ極上のプレゼント。息の合ったユニゾンでのテーマ提示から始まるHutcherson=Landのコラボレイションがこの作品を牽引。Cadetというとファンキー系のイメージが強いが、ここではジョー・サンプルもマッコイ=ハンコック・ラインの純ジャズ的なピアノ演奏に没頭してアルバムを盛り上げる。サンプルの純ジャズ演奏の最良の一枚。意外に見過ごしがちな作品の、久しぶりの嬉しいLP復刻。見逃さないように! “One For Nini”でのバスターのソロも注目。