〈歌の民〉と呼ばれる人々が暮らすヨーロッパの北東、バルト三国のひとつラトヴィア。今もなお歌を通じて言葉を学び歴史を学び、そして5年に一度、国を上げ行われる〈歌と躍りの祭典〉では何と約4万人が合唱に参加するという程に〈歌〉が生活の中心にあるという。本作はそんなラトヴィアの伝承歌を歌う女性ア・カペラ・コーラス・グループ、ソーセーヤスが自然の中で歌うという古くからのラトヴィアの風習を忠実に再現するため鳥やカエル、風の音などもそのまま納めたフィールド・レコーディング作。日常生活に根付いた様々なテーマをポリフォニックに歌い上げる彼女達の歌声は驚く程に清廉で神秘的ですらある。