NYのプロデューサー兼マルチ奏者、ベン・カーによるプロジェクトの3作目。ほぼ全編に敷かれるファルセット・コーラスとまろやかな音色の鍵盤がアンニュイなメロウネスを醸す、モダンな甘茶ソウルだ。盟友ルーベン・ジェイムズが参加した気怠いスウィート・ソウル“Put Me On”やレイ・カリルの歌う“Grace”はその最たるもの。蕩けるような聴き心地の逸品だ。