伝説ジミ・ヘンドリックスの後期の相棒であり〈バンド・オブ・ジプシー〉に在籍したビリー・コックス(ベース)が、解散後に結成したサイケデリック・ブルース・ロック・トリオの唯一作(1971年)。強烈なファズとフリーク・ビート・サウンド。ジミと共有した音楽性も受け継ぎつつ、タイトなアンサンブルの中に、女性ヴォーカル参加曲やメロディアスでポップな表情も覗かせる彼の人間性も加味した名盤。キンクスの衝撃カヴァー“ユー・リアリー・ガット・ミー”収録。飛行船と騎馬隊のモチーフが有名で印象的なロジャー・ディーンのジャケットも最高。ええやんええやん。