2010年に始まった未発表のスタジオ音源から成る〈新作〉シリーズの第3弾は、後期ジミの録音物に焦点を絞り、多くがビリー・コックス&バティ・マイルスとのバンド・オブ・ジプシーズによる演奏だ。つまりファンク濃度が高めで、マディ・ウォーターズのナンバーやエクスペリエンス期のブルース・ロック名曲もアップテンポなものに作り替えている。とりわけスティーヴン・スティルスやジョニー・ウィンターの参加曲が熱い。