ジンジャー・ルートがニューアルバム『SHINBANGUMI』を2024年9月13日(金)にリリースする。

米南カリフォルニア出身のマルチインストゥルメンタリスト、プロデューサー、ソングライター、ビジュアルアーティスト、キャメロン・ルー(Cameron Lew)によるプロジェクトのジンジャー・ルート。〈アグレッシブエレベーターソウル〉と自ら呼ぶ音楽性のEP『Spotlight People』を2017年にリリースして以来、YouTubeでのカバー動画、映画のセットで働いた経験から生み出されるこだわりのミュージックビデオを発信し、ハンドメイドでありながらも洗練されたシンセポップや、オルタナティブディスコ、ブギー、ソウル、シティポップにインスパイアされたサウンドを作りつづけている。“Juban District”“Loretta”といった曲でブレイクし、2023年の来日ツアーは完売するなど、高い人気を誇っている。

そんなジンジャー・ルートが、待望の3rdアルバム『SHINBANGUMI』をリリースする。本作は、名門ゴーストリー・インターナショナル(Ghostly International)からの初のリリース作品。

ビジュアルアルバムの要素を含む『SHINBANGUMI』は、ドラマの新シーズンに相当するという。「ジンジャー・ルートはどうあるべきか、ということがわかったんだ。楽器編成と音楽性という点において、すべては何から構成されるべきなのか、ということに強い自信を持つことができ、しかも、それを心地よいと感じた初めての作品だ。個人的なことを言えば、この4年間、曲を書き、ツアーをしながら、僕は別人として生きてきた。『SHINBANGUMI』は、新しい自分を見せるためのプラットフォームなんだ」と彼は語っているそうだ。

さらに一連のMVのシリーズを展開しながら、2022年のEP『Nisemono』の続きを描いたコンセプチュアルな物語が再開されるとのこと。物語は、1987年にミュージックスーパーバイザーをクビになったばかりのジンジャー・ルートが、自身のメディア複合企業〈ジンジャー・ルート・プロダクション(Ginger Root Productions)〉を立ち上げるまでを描くそうで、「ミュージックビデオを1作目から8作目まで観ると、伝統的な映画に匹敵するようなストーリーが展開されるんだ。僕がいつも試してみたかったこと」と彼は語っているという。

『SHINBANGUMI』のビジュアルストーリーは次のとおり。

時は1987年、ジンジャー・ルートは設立されたばかりのテレビ局、〈十番テレビ〉で音楽スーパーバイザーの契約社員として働いていた。彼が解雇されるまでは……。この出来事に直面したキャメロンは、自らの手でメディア複合企業を立ち上げる。〈ジンジャー・ルート・プロダクション〉だ。さて問題は、彼らは何を作っていくのか?

前回までのあらすじ……
ジンジャー・ルートが2022年に発表したEPタイトル『Nisemono』は、広義で「詐欺や偽物」と訳され、また別の宇宙の一部である。『Nisemono』は、ジンジャー・ルートが日本最大のスター、竹口希美子の最新プロジェクトを実現させる役割を果たしたというストーリーだ。ジンジャー・ルートは、彼女のアメリカでのデビューに先立ち、彼女のビジョンを作り上げ、その音楽に命を吹き込むために呼ばれた。このプロジェクトは、彼女を世界へと送り出す位置付けにあり、アーティストのキャリアに計り知れないプレッシャーをもたらす。

アルバムのセッションは、日本とオレンジ・カウンティに分かれておこわれた。トラックのアレンジには細心の注意を払ったといい、ライブバンドのメンバーや長年のビデオコラボレーターであるデイヴィッド・ガテル(David Gutel)など、親しい人たちに意見を求めたとのこと。またジンジャー・ルートはアルバムを複数の幕で捉えており、時系列で聴けるようにマッピングしているそうだ。「フロントエンドのパンチのようなものをちょうどいい加減にして、それから息抜きさせ、中間部ではさらに速く聴かせる、といった具合に……。いい意味で襟首を掴ん で、最後の曲まで離さないようにしたかったんだ」と彼は語っているという。

MVも公開されたアルバムのリードシングル“No Problems”は、オープニングタイトルのシークエンスとして、また新境地への架け橋として機能するとのこと。歌いやすいベースライン、自信を持ったギターリフ、巧みなキーボードフックが昔からのファンを呼び戻すだけでなく、リスナーの範囲を広げる曲になっているそうだ。「ジンジャー・ルートのすべてのサウンドロゴがこの曲の中にある。そのサウンドに期待もテンプレートも持たず『No Problems』を書いた。結果、ジンジャー・ルートらしい曲に仕上がった。いろいろな意味で、この曲は『SHINBANGUMI』がどうなったかを映し出す素晴らしい鏡だ。人の真似をするのではなく、自分のやっていることに自信を持てるようになったプロジェクトなんだ」とジンジャー・ルートは言っているという。

 


RELEASE INFORMATION

GINGER ROOT 『SHINBANGUMI』 Ghostly International/BIG NOTHING(2024)

リリース日:2024年9月13日(金)

■CD
品番:GI443JCD
世界同時発売、解説/歌詞/対訳付、日本盤ボーナス・トラック収録予定[CD]

■LP/国内流通仕様
​品番:GI443JLP-C1
世界同時発売、解説/歌詞/対訳付、限定カラー盤

TRACKLIST
1. Welcome
2. No Problems
3. Better Than Monday
4. There Was A Time
5. All Night
6. CM
7. Only You
8. Kaze
9. Giddy Up
10. Think Cool
11. Show 10
12. Take Me Back (Owakare No Jikan)
※他、日本盤ボーナス・トラックを追加収録予定(CD)

 


PROFILE: GINGER ROOT
累計1億2400万回の楽曲再生数を記録。“Loretta”は26週にわたりSpotifyのインディポップチャートにてTOP 10入りを記録。またEP『Nisemono』からの複数の楽曲が香港、韓国、ベトナム、台湾のSpotifyバイラルチャートにランクインを果たす。楽曲“B4”と“Loretta”は国内ではJ-WAVEで3位、“Over The Hill”はRadio Novaで1位を獲得し、その他にもKCRW、KEXP、BBC Music 6、Triple R、The Face Radio、SiriusXMの88Risingなどでもローテーションスピンされている。“City Slicker”“Loretta”“Entertainment”“Loneliness”“Nisemono”は日本国内の複数都市でShazamチャートTOP 10入りを果たす。日本テレビ系「日テレNEWS」や「The Japan Times」などのインタビューも実現。NPRの放送ではシティポップの影響について語り、日本のラジオではYMOのメンバーである細野晴臣と音楽スタイルへの愛を語り合った。TikTokでは“Over The Hill”が日本のTikTokトレンドチャートで2位を記録したしたほか、「新世紀エヴァンゲリオン」のテーマソング“残酷な天使のテーゼ”のカバー音源を使用した動画は3万以上も投稿され、2024年1月には楽曲“Loretta”が日本でバイラル状況を巻き起こし、日本のShazamチャートなどにランクインする。EP『Nisemono』は、ローリング・ストーン誌(2022年のベストミュージック)、ザ・フェイダー誌、NME誌、アンソニー・ファンターノ誌の2022年のEP第1位に選ばれた。
More info:https://bignothing.net/gingerroot.html