有終の美を飾るセルフ・タイトル作が完成!

東京女子流 『東京女子流』 AMG(2025)

 〈音楽の楽しさを歌って踊って伝えたい!〉というキャッチフレーズと共に、〈アイドル戦国時代〉の声が聞こえつつある2010年に結成された東京女子流。2012年には当時の史上最年少で日本武道館公演を行い、楽曲の評価の高さを裏付けにダンス&ヴォーカル・グループとしての可能性を追求してきた4人ですが、このほど2026年3月31日のワンマンをもって解散することが発表されました。その終幕に先駆けてリリースされたのが、初のセルフ・タイトルとなるニュー・アルバム『東京女子流』であります。先行配信の“2:30am”“datura”“フォーリンラブな時”を含む内容は前作『ノクターナル』(2022年)まで着実に極まってきていた可能性の続きがナチュラルに反映されていて、最後まで彼女たちならではの歌世界を守り抜く覚悟が嬉しい限り。相性の良いきなみうみが全曲のアレンジを担当して楽曲をしなやかなモダンさで仕立て、4人の歌唱もそれに応じています。メンバー4人で作詞した“交換日記”のほか、このタイミングならではの響き方をする楽曲もあって……その日まで駆け抜けていく姿を見守りたいですね!