ロンドンを拠点に活動するコンポーザー/ヴィオラ奏者のAstrid Sonneの3rdアルバム。今作では彼女の新たな試みで、自身のヴォーカルをより取り入れた作品となっています。以前のエクスペリメンタルやアンビエントなサウンドがさらに研ぎ澄まされ、各音色にミステリアスな雰囲気を纏っています。ドラムのビートが印象的で本作随一の幽玄な楽曲“Boost”や、ピアノとストリングスで独特の世界に惹き込まれる“Give my all”が最高。実験的ながらも緻密に計算されたサウンドは、新鮮で程よい緊張感があるアーティスティックな仕上がりとなっています。