『Pit Inn』、名盤『Eastern Rebellion』を挟んだ時期の作品。50年前だったら日本の純正ジャズ・ファンにやんや言われそうなファンキー作品は、ヘッドハンターズ・ファンなら大歓迎! でも、さすがのシダー、音楽の構築が端正、見事なアンサンブルとファンキーなソロの取り合わせも見事。だから敢えて古きジャズ・ファンも聴いて欲しくアナログで紹介。ゴードン・エドワーズ(ベース)、スティーヴ・ガッド(ドラムス)、川崎燎(ギター)、フランク・フォスター(テナーサックス)とこの当時ばりばりのメンバーが勢ぞろい。リズムの切れの良さ、さらにアレンジの無駄のなさはシダーらしい。サン・ラ人脈のチャールズ・デイヴィスの参加も嬉しい。シャッフル・リズムの“Blue Trane”で始まり、モンクの“Off Minor”がサイド2冒頭に楔のように打ち込まれている!