七色の声を持つと評されたタンザニア伝統音楽の巨匠フクウェ・ザウォセの娘ペンドとその娘リアによるデュオのデビュー作。鮮やかな伝統衣装を纏い両面太鼓ンゴマを抱えるふたりを写したジャケ写のイメージ通り、ゴゴ族に伝わる先祖伝来のリズムと、力強くキュートな歌声によるふたりの歌唱を軸にした伝統的な音楽が軸となっているが、先に挙げたンゴマや親指ピアノのイリンバに加え西洋ドラムや電子要素を魅惑的にブレンド。オリ・バートン・ウッド(ジョーダン・ラカイ、ニルファー・ヤンヤ他)とトム・エクセル(ヌビヤン・ツイスト、オニパ、K.O.G他)をプロデューサーに迎えたことで、アレンジだけでなく音響も現代的でひじょうにユニーク。