
新たな武器ショルダーキーボードで弾いたソロ
――そこからこの『Illumination Collection』が始まるというのは印象深いものがありますね。またそれ以降の楽曲も“BUMMER, BUMMER”と新鮮なアプローチの楽曲が続きます。そして3曲目“Breakthroughだ!”ですが、資料には〈小林がショルダーキーボードを演奏する〉と記載されていますね。
「はい、本当に演奏したんですよ(笑)」
――ライブでとかならわかりますが、スタジオテイクで、しかもキーボードではなくショルキーという。
「超大変でした(笑)。なんでショルダーキーボードをやることになったかというと、私の誕生日のときに田代さんがプレゼントしてくださって」
――ショルダーキーボードをプレゼント!
「そこで次の武器をくれたというか、何かしらの圧を感じて(笑)。〈これ次のアルバムで頼むよ〉みたいな。前回は〈何か楽器できる?〉って言われて、〈タンバリンならできます!〉って軽々しく言ったらタンバリンをやるになったんですけど(笑)、今回もいただいたときに〈やばい〉と思って。〈これはいつか来るぞ〉って思っていたんですけど……来まして(笑)」
――なるほど(笑)。実際にソロなど楽曲のなかで聴かれるフレーズは小林さんによるものなんですね。
「そうですね。あとはイントロのところとか、ソロもしっかり弾いています。ウイーンって鳴っているところも」
――ご自身の録音した声が曲になって聴く機会はこれまでもありましたが、自分が弾いたフレーズが曲になっているのを聴いた感想はいかがでしたか?
「〈ほんとに私、これ弾いたのかな?〉っていうのは録りながらもずっと思ってたんですけど(笑)、本当に頑張って弾いたからちょっと自信にも繋がりましたし、自分でもこれができるんだって思えたので、ライブも頑張れたらいいなっていうのはありますね」
――いい経験になったわけですね。
「ただ、この曲は、やしきんさんが作ってくださったんですけど、ソロの部分もやしきんさんは弾いていなくて、〈ただ打ち込んだだけだから弾くことを想定してない〉って言っていたんですよ。〈いや、想定してよ〉って思いましたけど(笑)、途中途中で止めながら、〈こうかな?〉って一緒にやりつつ作っていきました」

我が子(愛犬)への想いと声が音源化
――まさに想定以上のチャレンジとなったわけですが、楽曲に関わった点でいえば、5曲目の“Can Can One One”では作詞を共作で担当されています。こちらはタイトル通りの犬についての曲で。
「そうです。私がワンちゃんと一緒に暮らしているんですけど、もうとってもかわいくて。やっぱり自分のパーソナルな部分を曲にするって言われたときには、毎回絶対に犬にしようって思っています。今回も田代さんとどんな曲を作ろうっていうミーティングをしたときに〈ワンちゃんの曲を作りたい〉って言ったら〈じゃあ歌詞お願いできる?〉ってなりまして」
――作詞についてはいかがでしたか?
「今回は高瀬愛虹さんと共作というかたちで作っているんですけど、まず私がポエムというかエッセイみたいにして犬への想いを書いていって、それを高瀬さんにお渡ししてあの曲に当てはめてくださったんですね。結果、私の書いたものをしっかり使っていただいて、犬のちょっとしたあるあるというか、飼っている方だったらわかるような感じのものを詰め込んだものになっています。
あと、この曲はうちの犬の声が実際に使われているんですよ」
――クレジットにも〈Additional Chorus〉として記載されていますね。先ほどのショルダーキーボードと同様に、愛犬の声が音源化されるという(笑)。
「はい、とってもうれしい。親としては〈ついにデビューか……!〉という(笑)」