Page 3 / 5 1ページ目から読む

マジで元ネタそのまんま(笑)

――オープニングの“Chance to Dance ~時代はあなたに委ねる~”からインパクト大。まずタイトルがTRFの……。

「はい、“Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~”です。〈委ねる〉と〈委ねてる〉の違い(笑)」

――サウンドの方もギャラクシー2ギャラクシーの“Jupiter Jazz”、“Hi-Tech Jazz”と小室哲哉が合体したような、まさにデトロイト歌謡としか言いようがない作品に。

「デトロイトテクノとTKサウンドが良い感じに合わさっていて、いいですよね。サビの〈Wow wow〉の連呼は、TRFのライブみたいに野外でみんなが手を振って合唱するイメージで書いたんですよ」

――“GRAVITY”に至っては、デリック・メイの“Strings Of Life”だ!って(笑)。他の曲も聴き進めるごとに、〈あの曲?〉と、発見がたくさんありました。

「曲をもらうたびに、〈実はこれのオマージュなんだ〉と元ネタを聴かせてもらうんですが、マジで元ネタそのまんま(笑)。

普通のライブで“GRAVITY”を披露すると、カッコイイ!って会場が高揚感で包まれるのに、DJイベントで披露するとイントロの時点でみんな爆笑するんですよ。しかも初めて聴いたはずなのに、みんなでメロディーを歌い出すという、メッチャ面白い光景が生まれて」

――最高の光景ですね。その話、マッド・マイクやデリック・メイが聞いたら感動しますよ。

「むしろまんま過ぎて、怒られないか心配(笑)」

 

何が起こっても大丈夫! だってスーパーモデルだもん

――歌詞にかんして、これまで以上に具体的に自分の内面が出ている曲が多い気がしました。例えば“Shape Up!”の〈あと少しだけ上まであげてZipper〉には、「Zipper」モデルになった当時の嬉しさが込められていたり。

「確かに歌詞を書く時は、普段の私の中にあるものを言葉に変えてきました。それが、このアルバムにかんしては、〈私〉ではなく〈Tnaka〉という存在はこうあってほしいという感覚で書いているんです。それをアイコン化したキャラクターがTnakaチャンという存在で……って、伝わりますか?」

――今作のインナーや帯にも描かれているTnakaさんをデフォルメしたキャラクターですよね。ある種の分身に想いを託していると。

「そうです、そうです! 〈このテーマに対してどんなことを歌ったらTnakaっぽいかな?〉って考えながら歌詞を書くようになったんです。

私の歌詞の根本には、大好きなB’zからの影響があって。稲葉(浩志)さんの歌詞って、〈今はダメだ。けどあと少し頑張れそう〉というマインドがすごく書かれているんですね。それに影響されすぎるあまり、〈人生上手くいかない。そんな私を変えたい〉という内向きな歌詞が多かったんです。

でも、あんまりウジウジ悩むばっかりじゃなくて、自分に自信を持った明るい部分もある人物がいいなと思っていて。例えば“スーパーモデルでGO!!”は、〈何が起こっても大丈夫! だってスーパーモデルだもん〉と、自分に言い聞かせる歌詞で。実際に『Zipper』モデルになりましたが、 スーパーモデルになったわけではないし、そもそも〈スーパー〉だって一言も言われてない(笑)。これは、調子に乗っている気分というか、〈言ったもの勝ちでしょ?〉みたいなフィーリングですね。

この他の歌詞の内容も、本当は心の中では100%そう思っていないんですよ。けど、言い聞かせることで自分に暗示をかけていくと、マインドが変わって少し世界が変わるんじゃないかな?って。そういうのを込めているんです」