すっかりトレードマークとなった歯に衣着せぬ恋愛ソング、あるいはバンドマンの生きざまや鬱屈とした日々を描く恋愛以外ソング。いずれかに振り切ったスタイルはより際立ち、ライヴをたくさん重ねるなか、猛烈パンクに攻めたショート・チューン“死ぬまでに俺がやりたいこと”、タイトなベースラインが映える“ハナイチモンメ”のような歪みの深いサウンドが増えた。一転、〈失ってから気付くものってのが多すぎて〉と歌うミディアム曲“さよなら、初恋”をしみじみ聴かせたりも。締めは“誰かを救ってやる暇などないけど”でフォーキーに彩る、メリハリの効いた2作目。