OPUS OF THE YEAR 2023
[特集] bounceが選ぶ2023年の100枚+
ゆく年くる年。ゆく音くる音……いろいろなことが起こりすぎて、何とも言えない気持ちになることの多かった2023年。さっさと忘れてしまいたい気持ちもありつつ、それでも、そんな日々を彩った音がこんなアルバムたちと共に素敵な記憶として残っていきますように。まずはこの100枚から!!

 


100MOIDE IN MY HEAD 2023
bounceが選ぶ2023年の100枚

BABYFACE 『Girls Night Out』 Capitol/ユニバーサル(2022)

アリ・レノックスやマニー・ロングら当代トップの女性R&Bシンガーたちを主役に迎え、自身は脇役に徹したリーダー作。ここからココ・ジョーンズやアマレイが躍進したほか、SZAの“Snooze”という副産物もデカかった。 *出嶌

 

ELLEGARDEN 『The End of Yesterday』 ユニバーサル(2022)

パンク・リヴァイヴァルが各方面で主張された近年ですが、2022年の最後に放たれた本作こそが決定打でありピーク・ポイントだったかも。16年ぶりのアルバムに全世代のキッズが飛び込んだのでした。 *田中

 

METRO BOOMIN 『HEROES & VILLAINS』 Boominati/Republic(2022)

トラヴィス・スコットやヤング・サグとの仕事もあったヒット請負人だが、2023年はウィークエンド&21サヴェージとの“Creepin’”を含む自作が格別。「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のサントラも話題に。 *出嶌

 

さらさ 『Inner Ocean』 ASTERI(2022)

湘南出身のシンガーによる初アルバムは、アンニュイな歌声とサイケデリックなサウンドが好相性。DJ Mitsu the Beats、Olive Oil、NEIというヒップホップ畑との接続も含めて、芯を感じさせる一枚だった。 *田中

 

STORMZY 『This Is What I Mean』 #Merky/0207 Def Jam(2022)

ハードなスピットから朴訥とした歌声にスタイルを大きく変更し、アマレイやサンファも交えて荘厳な意匠を纏ったデフ・ジャム移籍作。フローとの共演も経て、2023年を通じて見せたラップ回帰路線の向かう先も気になる。 *出嶌

 

10-FEET 『コリンズ』 ユニバーサル(2022)

“第ゼロ感”を「THE FIRST SLAM DUNK」に提供/ヒットした経験が、バンドに翼を与えたことを感じさせる充実作。韓国での大規模ワンマン、年末の「紅白歌合戦」まで、ここにきて3人はまた新たな地平へと向かっている。 *田中

 

KELELA 『Raven』 Warp/BEAT(2023)

ジャケからも伝わるアーティスティックな我を貫いて制作陣を一新しても、エレガントな歌唱と未来的な左岸ビートが織り成す心地良い刺激の本質は変わらず。2023年はピンクパンサレスとの共演もあった。 *出嶌

 

MÅNESKIN 『Rush!』 Epic/ソニー(2023)

大半を英詞曲が占める世界デビュー作。〈ロックの伝統〉を背負わせたい向きの期待はともかく、ラミ・ヤコブやジャスティン・トランターら売れっ子と絡んだ端正なグラム・ポップは日本のお茶の間にもフィットするものでした。 *出嶌

 

ミームトーキョー 『MEME TOKYO.』 MEME TOKYO/トイズファクトリー(2023)

ヴィヴィッドな6人組アイドルが始動からの軌跡を記録したベスト盤的な初作。ウ山あまねら多彩な制作陣とハイパーポップ以降のスタイルを模索し、この後のEPも含めて野心的な動きを見せてくれた。 *出嶌

 

坂本龍一 『12』 commmons(2023)

本作がリリースして間もなく空へと発ったという事実を踏まえても特別な作品であり、鍵盤の音色に交えて録音されている彼の息吹に生の尊さを想う。手を合わせながら耳を傾けた、最後の授業。 *田中