スタイリッシュな音楽性を誇るホロライブプロダクション発の5人組がいよいよアルバム・デビュー。固い絆で結ばれた〈運命共同体〉はリアルとヴァーチャルの垣根を越えて世界へ広がっていく!
壁のない音楽
2024年を代表するヒット曲“ビビデバ”を放った星街すいせいをはじめ、ときのそら、AZKi、さくらみこ、宝鐘マリン、Mori Calliopeら多くのタレントが充実した音楽作品を届けて賑わいを見せているVTuber事務所のホロライブプロダクションより、期待の5人組がCDデビューする。彼女たちの名前はReGLOSS(リグロス)。ホロライブプロダクション傘下のhololive DEV_ISに所属する、火威青、音乃瀬奏、一条莉々華、儒烏風亭らでん、轟はじめの5人から成る音楽アーティストVTuberグループだ。
2023年9月に活動をスタートした彼女たちは、普段は配信を中心に個々で活躍。漫画家としての一面も持つイケメンキャラの火威青、歌が得意でメンバーからも〈ReGLOSSの歌柱〉と評される音乃瀬奏、帰国子女で英語も堪能な女社長の一条莉々華、美術全般に精通しており落語家に憧れを抱いている儒烏風亭らでん、ダンスが得意で宇宙一の番長をめざす轟はじめと、いずれも際立った個性の持ち主だ。見事にバラバラの5人だが、グループとしての結束力は固く、この1年の間にレッスンを積み重ねながら、オリジナル曲や歌ってみた動画を発表。デビュー1周年を経た今年9月28日には、3Dモデルのお披露目となる配信ライヴ〈Reach the top!〉を実施し、最大同時視聴者数が20万人を超えるほどの注目を集めた。
そこでも披露された彼女たちのオリジナル楽曲をまとめたのが、今回リリースされるファースト・アルバム『ReGLOSS』。メンバー自身が口々に「僕たちReGLOSSの〈ポートフォリオ〉」(青)、「一曲一曲が繋がって、ReGLOSSの成長ストーリーを描いているアルバム」(奏)、「ReGLOSSの軌跡。私たちの1年の挑戦、成長を表しています」(莉々華)と形容するように、彼女たちの魅力を知るには最適の一枚だ。
楽曲を手掛けるのは、OHTORAとmaeshima soshiを中心としたササクレクト所属のクリエイターたち。R&B、ヒップホップ、EDMなどの要素が地続きに混ざり合ったエレクトロニックなサウンドメイク、シンガーとしても活躍するOHTORAによる洋楽的な言葉の乗せ方を意識したであろう歌詞が、ReGLOSS特有のスタイリッシュな世界観を構築している。
火威青「ヴァーチャルもリアルも関係ない〈壁のない音楽〉、そんな音楽だという気がします。ここの層に人気が出そう!という曲ではなくて、世界中に届けられる音楽なのかなぁと個人的に感じてます」
轟はじめ「言葉遊びがたくさん入っていてお洒落な曲だなと思います!」
一条莉々華「ReGLOSSとして出ている楽曲はすごくストーリー性があって、順番に聴くことでReGLOSSのデビューから今に至るいろんな挑戦だったり、葛藤だったり、喜びだったり……流れを感じてもらえるようになっているんじゃないかなと思います」
儒烏風亭らでん「突っ走っていくぞ!というよりは〈一緒にがんばろう〉というメッセージのある音楽性だと思います」
アルバムの1曲目を飾るのは、デビュー曲“瞬間ハートビート”。浮遊感のある幕開けが茫漠とした日常を映すなか、それまでソロで歌い継いできた5人がサビでユニゾンになると同時にサウンドが一気に色づき、2番以降は高鳴る鼓動のようなハウス・ビートが5人を新しい未来へと牽引する。まさにVTuberの世界に飛び込んだ彼女たちの心境を表したような代表曲だ。
音乃瀬奏「聴くととてもドキドキして、好きなんですよね。デビュー前に(歌を)収録した楽曲なんですけど、聴くたびにその時の、憧れ、情熱、ドキドキを思い出します」