星街すいせいのシングル『ビビデバ』のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン「TOWER PLUS+ 星街すいせい 特別号」を発行! ここでは中面に掲載された、インタビューを掲載いたします。「TOWER PLUS+」はタワーレコード全店にて配布中です! *TOWER PLUS+編集部

※タワーレコード オンライン、カフェは除きます
※「TOWER PLUS+」は無くなり次第終了となります
※天候や交通事情により配布が遅れる場合がございます
※現在、一部店舗が営業時間短縮中でございます。詳細はこちらをご確認ください

星街すいせい 『ビビデバ』 ソニー(2024)

 

星街すいせいからCD盤『ビビデバ』が届けられた。3月23日にデジタルリリースされた“ビビデバ”。ミュージックビデオが公開されると瞬く間に大きな話題を呼び、YouTubeミュージックビデオウィークリーランキング2位、Billboard Hot 100の19位、Spotifyトップ50の14位など数々のチャートを席巻。ミュージックビデオ再生回数も7,200万回を超えるなど、2024年の音楽シーンを代表する1曲となっている。


 

アウェイなライブでVTuberを広めた2023年

――2023年1月にセカンドアルバム『Specter』をリリース。さらに東京ガーデンシアターでのワンマンライブを成功させるなど、昨年は活動のスケールが上がった年だったと思います。いま振り返ってみると、星街さんにとって2023年はどんな1年でしたか?

「てんてこまいな1年でした。2023年の後半はほぼ毎月ライブに出させてもらっていたり、自分の6周年記念ライブも決まっていたので、その準備に追われながら3rdライブをどういうものにしようかなと考えていた期間でした」

――ワンマンライブ以外でもステージに立つ機会も増えていますが、ライブに対するスタンスに変化はありましたか?

「ありがたいことに外部でのライブ出演が増えたので忙しくなってしまって、同じ事務所(ホロライブ)の子たちのライブに出演できなくなっていきました。本当は出たい気持ちも大きかったんですが、今は外に向けてVTuberを広めていくフェーズなんだと思って、率先してアウェイなライブへの出演を選んでいました。(阿蘇ロックフェスなど)ライブシーンでバーチャルな存在が現れるのってやっぱりまだ一般の人にとっては不思議な光景だと思っていて。〈なんだこれ?!〉って驚かれることもあると思うんですが、見てくれている人達をいい意味で驚かせたいなという気持ちは今も昔も変わらないですね」

 

6周年ライブに向けて作った〈令和のシンデレラ〉の歌

――星街さんの活動を通し、VTuberアーティストの存在が広まっているのは間違いないと思います。では“ビビデバ”について聞かせてください。まず、どんなテーマで制作が始まったのでしょうか?

「自分の6周年記念ライブ(3月22日に行われたライブイベント〈Sheenderella Day〉)で初披露することを目的に作りました。そのライブが〈時計とネオン〉みたいなコンセプトで、ところどころに時計の針の音が入っていたり、セトリも時間に関係した歌詞のある曲を中心に組んだんですけど、“ビビデバ”もそういうイメージに紐づけたいと考えていて。

それを踏まえてツミキさんにもお願いしていて、ついでに〈令和のシンデレラ〉みたいな感じにしたいとも伝えて、〈じゃあ具体的にそれってどんなもの?〉みたいな詰め方をしていきました」

――明確なテーマがあったんですね。楽曲をツミキさんにオファーしたのはどうしてですか?

「ツミキさんの“フォニイ”をカバーさせていただいた動画があるんですけど、それがめちゃくちゃ伸びたんですよ。(“ビビデバ”以前では)私のチャンネルで一番再生されている動画だったので、それもあってオリジナル曲を書いてもらいたいと思っていて、やっと念願が叶った感じでした」

――星街さんの歌声とツミキさんの楽曲の相性、めちゃくちゃ良いと思います。“ビビデバ”の歌詞を初めて読んだときの印象、レコーディングのときに意識していたことは?

「(歌詞については)とにかく語呂がいい! 口に出したくなる日本語を詰め合わせるのがツミキさんは本当にうまいなと思いました。レコーディングでは、一度ミックスが上がってきた時点で、2番の〈世界は限界の気配がして〉の部分をもっと遊びたいなと思ってアレンジをさせてもらいました。エンジニアさんにはすごく申し訳ないんですが、そこだけ録り直しさせてもらって、今の感じになりました」