オリジナル・アルバムとしては14年ぶり。その間、活動を休んでいたわけではないが、20年のキャリアに相応しい円熟が、多めに収録したバラードや、のほほんとしたホンキー・トンク・ナンバー“What You Answer To”に滲む5枚目のアルバム。多様化するUSカントリー・シーンに安易に与しないトラディショナルな作風は相変わらずだが、“Saturday Night In New Orleans”ではファンキーなギターに加え、ジャジーなホーンも鳴る。スワンプな作風に、おやっと思ってクレジットを確認したら、なんとジョンソン自身とクリス・ステイプルトン、そして2018年に逝去したトニー・ジョー・ホワイトの共作だった。