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金井政人

LAYRUS LOOPなりの〈かわいい〉の解釈

――3曲目の“pretty”はどのように生まれた曲ですか?

オオトシ「バイト先での出来事からヒントを得て作った曲です。私、飲食店でバイトをしているんですけど、ある日新しい子が入ってきたんですよ。その子は仕事を覚えるのが遅めなんですけど、一生懸命で、返事もめっちゃよくて。その子が〈はい!〉って返事をするのを聞きながら〈仕事できへんくても許しちゃうな〉と思ったんです。そこから〈かわいいと思えた瞬間、納得できることもあるんだ〉〈この感情って何て言うんやろ?〉というふうに考えていって。

自分はまだまだ完璧じゃないと知って、周りの世界が冷たく見えちゃうことがみんなにもあると思うんですけど、〈それでも頑張ってる自分ってプリティだよね〉という気持ちでこの曲を作りました」

金井「確かに〈かわいい〉という言葉の解釈って、昔よりもすごく膨らんでいますよね。男性に対しても女性に対しても使うし、いろいろな方向に解釈できる褒め言葉だと思う。

僕はこの曲を聴いて、〈男も女も関係ない、みんなプリティだ〉と歌うことはすごくポテンシャルがあるなと思ったし、〈かわいい〉という言葉と同様に、この曲も誰からも愛されるような存在になってほしいと思いました。だったら一度聴いただけで〈この曲のタイトル、絶対に“pretty”でしょ〉と分かるようにしようと3人に伝えた覚えがあります」

――6曲目の“Fighter”は、火花を散らすようなアンサンブルが印象的でした。事前にいただいた資料には〈とにかく変わりたい、自分たちっぽくない曲を作りたいという気持ちがあった〉と書いてありましたが、それは最初に話していただいた通り、2023年の活動を経て生まれた感情ですか?

オオトシ「そうですね。現状を変えたいとただ思うだけじゃなくて、その気持ちをちゃんと音楽で表現したいと思いながら作った曲です」

金井「“Fighter”というタイトルがそのまま楽曲の柱になっていますよね。3人がこの曲を演奏しているだけで〈戦っているんだ〉ということを表現できる歌詞や曲にできたらいいなと思いました」

オオトシ「レコーディングはホンマに戦いでしたね。私にもソラにもマホにも〈ここは絶対に決めたい〉というところがあったし、自分たち自身と戦えるようにテンポも上げてみました」