HYとのコラボ盤を挿んで約2年ぶりとなる新作は、曲ごとの物語を街になぞらえ、全14曲でひとつの世界=〈仮想現実〉が完成する仕様。そんなコンセプトを支えるサウンドも、低く重心を落とした不穏なシンガロング・チューンから祝祭感のある先行曲“MUTOPIA”へと冒頭の極端な切り返しも序の口とする幅の広さ。ヴァイオリンの室内楽的な意匠を活かした華やかさとスケール感も圧巻で、これは彼らの最高傑作でしょう!