ランディ・ミューラーを擁したブルックリンの大所帯ファンク・バンドのヒット・シングルや隠れ名曲がいい塩梅でまとめられた3CD仕様のコレクション。ファンクとディスコの融合を特徴とし、ブラスがバリバリ鳴り響く70年代中期から次第に80年代らしい都会的なマイルドさへ移行していくNYサウンドの流れも確認することができる。今回は75〜85年の間に残された全10枚のアルバムから43曲が収められた格好で、唯一いまだにCD復刻も配信もない『6』(78年)からのピックアップは目玉だし、未配信モノでは『Conversations』(83年)も同様。もちろん入門編にも打ってつけの名曲集だ。