2025年も始まったばかりで、すでに本作以上にひとに薦めたいと思わせる作品に出会える気がしない。キューバ音楽は好きだけれど、ボレロにこんなにも心魅了されるとは思ってもみなかった。男女ヴォーカルによる掛け合い、ハーモニー、メロディ、その全てが切なく情熱的でロマンチック。キューバ音楽に馴染みがなくても昭和歌謡~ムード歌謡世代には懐かしく、一聴で惹き付けらるんじゃないでしょうか。でもその懐かしさが、近年のチカーノ~ヴィンテージ・ソウルにもリンクするモダンなアレンジと相まって凄まじく鮮烈です。アメリカのトリオ、ミラマールによる約9年振りとなる2作目。