代々木体育館ライブで体現したMAZZELの魅力
BMSG所属の8人組ボーイズグループ・MAZZELが、2026年6月6日、7日の2日間にわたり、東京・国立代々木競技場 第一体育館にて、初の全国アリーナツアー〈MAZZEL 1st Arena Tour 2026 “Shall we hit the Banquet?”〉の追加公演を開催した。本稿では、6日公演の模様をレポートする。
近年、YouTubeやSNS、テレビ番組でも特大バズを巻き起こし、急速にファン層を拡大しているMAZZEL。その勢いを裏付けるように、客席は2階スタンド後方までMUZE(MAZZELファンの名称)でぎっしり。周りを見渡せば、若い女性のみならず、男性やキッズなど、幅広い世代の観客の姿もある。これほどまでに多くの人々を惹きつけるMAZZELの魅力とは一体どこにあるのか。その答えは、8人の作り上げたライブそのものにあった。

オーラ全開のパフォーマンスと温かな空気のギャップ
開演前から熱量高く待ちわびていたMUZE。その大歓声に迎えられ、メンバーが一人ひとり登場し、“BANQUET BANG”で華々しく幕を開けた。美しい花で彩られたステージには、豪華な円卓と8脚の椅子。高貴な晩餐会に招かれたかのような没入感に、序盤から胸が躍る。〈Here Comes Mazzel〉――「MAZZELが代々木にやってきたぜ!」と言わんばかりの気合いの入ったオープニングだ。
HAYATOが黒いマスクで目元を隠す妖艶な仕草で始まったのは、“MAZQUERADE”。楽しい宴は、怪しい仮面舞踏会へと一瞬で移り変わり、8人はしなやかなフォーメーションダンスで会場を魅了する。続く“MAKERZ”では、かわるがわるアグレッシブなラップを繰り出し、ガンガン熱く攻めていく。もちろんMUZEも、力強いハンズアップと声援で応戦。この時点で会場には一体感が生まれていた。
重厚感のある“Fire”では、勢いだけではない静の情熱を表現。RYUKIの畳みかけるような高速ラップとKAIRYUのソウルフルな歌声、そしてRANの気迫に満ちた表情で場を掌握。照明でステージは赤く染まり、特効で炎が噴き出していたにもかかわらず、どこか寒気すら覚えるほどの張りつめた空気を感じさせられた。
ここまでわずか4曲だが、目つきを変える、口角を上げるといった僅かな仕草だけでも観客の歓声を引き出している。その姿から、MAZZELがステージで放つ圧倒的な求心力を感じさせられた。バラエティ適性が高く、〈面白い〉、〈親しみやすい〉といったイメージも強い彼らだが、音楽をまとった彼らの輝きは気高く、アーティスト然としたオーラが全開になっている。
一方で、MAZZELらしい温かな空気もしっかりと感じられた。曲が終わった後はメンバーの「代々木やばくね?!」「でかくね?!」「最高すぎだよマジで!」と仲良く笑い合う声で和やかなムードに。TAKUTOの呼びかけで現れたトロッコに乗り込むと、アリーナをゆっくりと旋回し、会場にいる全てのMUZEの元へ笑顔を届ける。NAOYAは手鏡で身だしなみをチェックしつつ、キュートな表情を見せたり、EIKIは優しく微笑みかけながら遠くまで手を振ったりと、MUZEに向ける仕草にも、彼ららしさが存分に表れていた。