新世代ポップ・パンクを牽引する彼らの4thアルバムは、オーロラX1という名の主人公が敵に立ち向かうストーリーを描いたコンセプト作。これまでもパンクを軸にエモやヒップホップなど多彩な要素を散りばめていたが、今作では明るいメロディーは後退し、ヘヴィーかつダークな世界観で迫ってくる。アルバム前半は闘争心に火を点けるロック・ナンバーを連発。そして、後半はブリング・ミー・ザ・ホライズンやバッド・オーメンズあたりに通じるエレクトロニコアで感情移入を誘う。そうした流れの中、心の襞に絡みつくジョシュア・ロバーツ(ヴォーカル)の歌唱力は一貫して素晴らしい。