ブリング・ミー・ザ・ホライズン、アーキテクツ、ホワイル・シー・スリープスなどUKメタルコアの充実ぶりが素晴らしい昨今、彼らもその系譜に連なる気鋭バンドである。前作に続き、6人体制で作った8枚目のアルバムはメタルコアの重厚感を高める一方、表現力に優れたアレンジ・センスも随所で光っている。激しいダイナミズムで攻める“Wasteland”、スクリーム/クリーン・ヴォーカルを使い分けたハードコア色の強い“Waiting”は破壊力抜群。そんななかで静謐なバラード“Found No Throne”は異色の輝きを放ち、その後に奇異な獣声を炸裂させた“Yokai”に繋ぐ流れにも痺れてしまった。
