2022年のヒット“ICU”でディズニー・アイドルから本格派R&Bシンガーへとイメチェンし、EPに続いて放つ初オリジナル・アルバム。ロンドン・オン・ダ・トラックの制作でフューチャーが客演したトラップ、レニー・ウィリアムスのソウル名曲を敷いたバラード、ブリトニー・スピアーズ“Toxic”ネタのミッド・スロウといった先行曲に加え、YG・マーリーを迎えたレゲエ調も歌って幅広い層に訴えるが、彼女の実直なヴォーカルがR&Bとしての軸を担保する。シングル“You”を含め、スターゲイト、ラーランス・ダプソン、エリック・ハドソンらが手掛けたスロウで発揮される情熱的な美声に引き込まれる充実作だ。