“Rush”(2022年)の世界的ヒットでアフロビーツの拡張性を見せてテムズにも迫るナイジェリア育ちのシンガーが21歳で発表したフル2作目。制作にはナイジェリア系のロンドンやP2Jら多数が関与し、ラウ・アレハンドロと客演したロシアンのラテン・ポップ“Santa”、アニッタとココ・ジョーンズを迎えて3大陸の女性で共闘した“Woman Commando”、ギヴィオンとの“Last Heartbreak Song”など、ゲストも含めて全方位に訴えるトレンディな曲が並ぶ。ジャジーでアマピアノ感もある“Goodbye(Warm Up)”ではアシャケと快唱。理解者のリアーナに通じる低めのクールな声からも芯の強さを感じる力作だ。