ベイビーフェイスが〈女子会〉と題して現行フィメールR&Bシーンの粋を集めたアルバムを完成させた。テヴィン・キャンベル名曲を換骨奪胎した先行曲“Keeps On Fallin'”はデュエット仕立てながらも主役は明らかにエラ・メイで、他の曲もすべてフェイス自身は前に出ることなく、いずれも女性ヴォーカリストを中心に据えた作りになっている。ケラーニ、アリ・レノックス、クイーン・ナイジャ、ココ・ジョーンズ、ティアナ・メジャー9、セヴン・ストリーター……とゲストの羅列で字数が埋まる前に耳についた曲を紹介すると、往年の代表曲のひとつ“Whip Appeal”を鳴らし続けてティンクを迎えた“Whatever”や、アフロビート調にアマーレイがコケティッシュな声を乗せる“One Good Thing”あたりか。