昨年は英エースからポール・ウィリアムスの名曲集が出ていたと思ったら、今度は日本独自企画でロジャー・ニコルスのソングブックが登場! しかも生前の本人と共同で選曲などを進めてきた本当の公認盤となるわけで、これは凄まじい労作というほかないだろう。収録曲そのものはお馴染みでも演者の人選がユニークだったり、提供曲もロジャー自身のお気に入りのヴァージョンが優先して選ばれていたり、そうした送り手側の確かな意思が感じられるのも実におもしろい。世界初/日本初CD化も楽曲も数多くあって、ここからまた一曲一曲の深みにハマってしまいたくなるほどの内容だ。