2025年も残りわずか。今年も数多くの名作・名盤が生まれましたが、皆さんはいくつチェックしましたか? ここではベテランやレジェンドと称されるアーティストを中心に、今年リリースされた作品(新譜、リイシュー、周年盤など)をまとめました。買い逃した、聴き逃したアイテムがあればこの機会に手に入れちゃいましょう! *Mikiki編集部
1月リリース作品
2025年の年明けすぐにスタートを切ったリンゴ・スター。T・ボーン・バーネットがプロデュースした新作はなんと55年ぶりのカントリーアルバム。ジョー・ウォルシュ、アリソン・クラウス、ラーキン・ポーなど重鎮から若手までが参加した好盤で楽しく聴ける1枚だ。
フランツ・フェルディナンドが1月初頭にドロップした6thアルバムは、エレクトロな要素も吸収した前作での取り組みを完全に我が物とした傑作に。歌メロだけでなくギターリフからベースラインまで口ずさめるほど全体的にキャッチーで、フランツ流の踊れるロックが健在であることを証明してみせた。本作を引っ提げた12月の来日公演も大盛況。日本のオーディエンスは皆彼らが大好きだ。
今年バンド結成30周年を迎えたベテランは、通算11枚目のスタジオアルバムをリリース。コロナ禍に発表した前作『As The Love Continues』で初の全英1位を獲得したものの、その後メンバーそれぞれの前に困難が立ちはだかり、そこで生まれた喪失感などを基に本作が制作されたという。個人的にはスワーヴドライヴァーっぽい“Fanzine Made Of Flesh”が好み。3月にはジャパンツアーも開催した。
ミディ在籍時の全シングルと1991年に自主制作でリリースした“グッドモーニングブルース”、さらに1972年にURCより発表した“もう春だね”“乾杯”を1つにまとめたコンピレーション盤。日本語でカバーしたエルビス・プレスリー“Love Me Tender”や、BO GUMBOSがバックバンドで参加した“朝は詩人”“ゆうれいなんていかしてる”などを一挙に聴けるのは有難い。全て最新リマスター音源ではあるものの、楽曲そのものに宿る時代性や当時の匂いはしっかりと残っている。
再発モノではタワレコ限定リリースのTHE ROOSTERSの『The Basement Tapes~Studio Session 1980』『The Basement Tapes~Live 1982』の2作も見逃せない。いずれも長い間入手困難だった作品で、今回最新リマスタリングを施して再発された。前者には日本コロムビアからデビューする以前のスタジオセッションの模様を、後者は3rd『INSANE』をリリースした翌年に新宿LOFTで行ったライブ音源をそれぞれ収録している。粗削りな演奏とバンドの過度期の姿がパッケージされたファンなら必須のアイテムだ。
2月リリース作品
デビュー記念日(2月10日)にリリースされたCD 3枚組のベスト盤。ファンによるリクエスト投票の上位35曲を収録しているだけでなく、当時ZARDのレコーディングエンジニアを務めていた島田勝弘が新たにリマスタリングを手がけた音源を使用している点にも注目。“負けないで”などJ-POP史に燦然と輝くヒット曲が並ぶなか、“あの微笑みを忘れないで”や“Oh my love”のようなアルバム曲が選ばれているあたりにファンの深い愛を感じる。リマスター音源を真に楽しむ意味でも、ぜひCDで聴いてほしい。
槇原敬之の自社レーベル設立15周年を記念したベストアルバムには、この15年で発表したシングル曲やセルフカバー曲、書き下ろしの新曲“You Are the Inspiration”を加えた31曲を収録。本作を携えたホールツアーから7月の東京ガーデンシアター公演の模様を収めたライブ映像作品も11月にリリースされている。Mikikiでは槇原のデビュー35周年を記念してbutajiに特別寄稿してもらった独自コラムを掲載しているので、こちらも改めてチェックしてもらいたい。

祝結成40周年! プログレメタルの覇者として君臨し続けるドリーム・シアターがマイク・ポートノイの電撃復帰を経て放ったニューアルバムは、新体制となったバンドのマッシブでメタリックなサウンドに思わずガッツポーズしたくなる意欲作だ。11月にリリースされた2024年のパリ公演の音源を収録したライブ盤も好盤で、これら2作を聴いて2026年の来日ツアーに備えたい。
1974年にリリースされた3rdアルバムの50周年記念盤が堂々登場。SACDで聴くアルバム本編も素晴らしいが、本作で注目すべきは世界初CD化された1975年のサンフランシスコ公演のライブ音源のほう。当時26歳のビリーが歌う“New York State Of Mind”や“Roberta”のみずみずしさには思わずうっとりとしてしまう。これだけでも買う価値あり。
エピック時代(1971~2003年)のカタログから31曲を厳選した日本独自企画ベスト。ちょうど今年は名盤『Blow By Blow』の発売50周年というタイミングでもあって、同作からは“Scatterbrain”“Cause We’ve Ended As Lovers”などが収録されている。フュージョン要素の濃い1970年代からハードなギタープレイで魅了した2000年代までを年代順に追っていくことで、現状維持を嫌うジェフ・ベックの革新性に触れることができるはずだ。









