バッハの“主よ、人の望みの喜びよ”の邦訳で有名なコラールの基となった旋律を作曲したことくらいしか一般的に取り上げられることのない、17世紀ドイツのヴァイオン奏者で作曲家ヨハン・ショップの優れた作品をまとめて聴ける貴重な録音。ドイツの新進気鋭の声楽アンサンブルと、名ガンバ奏者エッカート率いる老舗古楽アンサンブルが、声と楽器の一体となった秀逸な演奏でショップの宗教的コンツェルトのすばらしさを教えてくれる。ショップのヴァイオリニストとしての腕前を示す器楽合奏による舞曲も同時収録。知られざるドイツ・バロックの名品を知ることのできる1枚だ。