仏古楽界の権威、マルタン・ジェステルがバッハ後期の最高傑作、18のコラールとカノン風変奏曲を録音。バッハが1739年頃に構想したこれらの作品は、バッハがワイマールに滞在していた1708年から1717年にかけて作曲したオルガン・コラールを〈再編集〉した産物(諸説あり)。コラールはルター派の旋律に基づいており、信徒が歌うための前奏曲ではなく、聖餐式の伴奏曲や演奏会用の作品として作曲されたとされる作品集。当録音ではベルギー、ワロン地方ナミュールのサン・ルー教会に据え付けられたトーマス(トマ)・オルガンで演奏。バッハ作品を熟知した名手の明快な解釈で聴く、2024年10月の最新録音。