〈OCTPATH HALLOWEEN NIGHT 2025 ~トリック・オア・トリート~〉が2025年10月29日に東京・虎ノ門のニッショーホールで開催された。パフォーマンスの模様を音楽ライター坂井彩花がレポートする。なおOCTPATHは、先輩グループ・OWVと初の連動型2DAYSワンマンライブ〈TWO THRONE〉を12月13日(土)、14日(日)に神奈川・横浜BUNTAIで開催するので、そちらも要チェックだ。 *Mikiki編集部


 

個性豊かな仮装を纏ったエンターテイナー8人による笑顔溢れる時間

固定観念にとらわれず変幻自在な活動を続ける8人組ボーイズグループ・OCTPATHが、10月29日に〈OCTPATH HALLOWEEN NIGHT 2025 ~トリック・オア・トリート~〉をニッショーホールにて開催した。歌やダンスとは違うベクトルで、彼らの持ち味である〈変幻自在さ〉を発揮。個性豊かな仮装に身を包み、エンターテイナーな8人らしい笑顔溢れる時間を作り上げた。

毎年ハロウィンの時期になると、メンバーが自らプロデュースした仮装で、SNSを賑わせているOCTPATH。例年であれば、グループ内で行っている投票&仮装大賞決定というプロセスをイベント化したのが、この〈OCTPATH HALLOWEEN NIGHT 2025 ~トリック・オア・トリート~〉だ。会場に集ったTHme(OCTPATHのファン呼称)が、思い思いのコスチュームをまとった8人を、ビジュアル・トーク・パフォーマンスからなる3つの審査基準で採点、もっとも票数を集めた人が大賞を獲得。一方で、最低票数を記録した人は〈残念賞〉受賞となり、仮装姿で一番東京っぽいところへ行き新曲のPRをしなければならないというのが、今回のルールだ。

 

クオリティーも世界観もバラバラな8人が登場

開演前から、すでにニッショーホールはハロウィンムード満点。妖しげな照明とBGM、おばけカボチャやコウモリ、シャンデリアといったステージセット、そして仮装をしたTHme。場内には色とりどりのサイリウムと応援バルーンが揺れ、いまかいまかとパーティーの始まりを待つ。照明が暗くなりメンバーの影アナが流れると、いよいよハロウィンナイトの開幕だ。

まずは、マントをまとった小堀柊がステージに登場。飄々とした様子で、投票方式について説明していく。「推しにいれるとか一旦なしでお願いします。フラットでいけますね、みなさん?」と問いかけた際には、元気のいい返事が響き渡ったものの、小堀は「怪しいね、怪しいね」と納得していなさそうな表情を見せる。そして「準備いいですか!」と焚きつけ、1組目のペアを呼びこんだ。

まず姿を見せたのは、リヴァイ兵長(「進撃の巨人」)に扮した四谷真佑とローランドになった高橋わたるだ。あまりにも美しすぎる共演に、割れんばかりの歓声が轟く。ふたりがステージを降りて、客席の通路を歩き始めると黄色い声は一段と大きくなった。こんな間近までやってくるとは、誰も予想していなかったのだろう。嬉しそうなTHmeを目の前にしたふたりも、自然と表情が柔らかくなる。

その後も、続々とメンバーの仮装がお披露目されていく。太田駿静がお決まりの風船芸を取り入れたケンタウロスで笑いを取れば、小堀は作中から抜け出てきたような越前リョーマ(「テニスの王子様」)でTHmeを釘付けに。Tシャツをめくりあげる太田の動作こそ色っぽかったが、実は腹筋が偽物というオチには拍子抜けした。

続く古瀬直輝は我愛羅(「NARUTO -ナルト-」)、西島蓮汰は宇宙人の兄弟の姿で登壇。キャラクターに入りこんでいる古瀬がニコリともせず手を振るのに対し、西島はあまり普段と変わらない様子である。4番手となった栗田航兵はミャクミャク、海帆は両津勘吉(「こちら葛飾区亀有公園前派出所」)の姿で舞台上へ。