リトル・シムズやフレッド・アゲインへの客演でもインパクトを残したオボンジェイヤーから3年ぶりの2作目が到着した。ナイジェリアとロンドンに根差す彼ならではのアフリカ音楽とUK音楽との融合はさらに充実度を増し、クウェス・ダーコやイエティ・ビーツらの手を借りて振り幅も拡大。曲によってダミ声と美声を巧みに使い分けるパフォーマンスも流石で、ディスコ・パンクやインディー・ロックでは刺々しく響き、麗しいソウルではその声が柔らかく現れる。唯一のゲストとなったリトル・シムズとの“Talk Olympics”では、シンゲリ風の高速エレクトロに乗ってアフリカ訛りで畳みかける様も圧巻だ。