USの異端児デュオによるサード・アルバムが素晴らしい。ヒップホップ、インダストリアル、メタル、ノイズと多様なジャンルを横断しながら、パンク精神で食い散らかす暴れっぷりが最高なのだ。ノイジーな爆裂トラックで駆け抜ける“OK, I’m Reloaded”もいいけれど、豪華なフィーチャリング3曲を含むアルバム中盤〜後半の流れが熱い。ノヴァ・ツインズらを招いたデヴィッド・シーテック制作のプロディジー風デジロック“Incline”、グレッグ・プチアートを迎えた激烈ハードコア“Tapeworm”が並ぶなか、チェルシー・ウルフを交えた“Immortal”は本作の中で一服の清涼剤になっている。