全国のタワーレコードの音楽好きな店長が今おすすめしたい1枚をピックアップし、店頭やオンラインで展開する企画〈マスターズチョイス〉。Mikikiでも選盤とコメントを月~金曜日に毎日紹介します。本日は、名古屋近鉄パッセ店の島崎秀之さんがShing02『抒情詩歌 / JOJŌSHĪKA』を推薦。 *Mikiki編集部

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Shing02 『抒情詩歌 / JOJŌSHĪKA』 JJSK/WENOD(2025)

 

全編日本語詞で挑んだ約6年ぶりのコンセプトアルバム

96年からアメリカでDJを始め、岡山を拠点に活動するDJ JO-JAYが全曲プロデュースし、久々に放つShing02の新作。内なる感情を表す〈抒情詩〉と、韻文学を指す〈詩歌〉が合わさった本作は、目次から始まり、後記で締め、あえて日本語でラップをやることで伝わる繊細な表現が聴く者を魅了する。まさに燻銀な②、ジャジーな③、恐らく90年代にヒップホップにドップリ浸かっていた人は分かる⑤、正に期待を裏切らない⑦など往年のファンから新規勢まで絶対に期待を裏切らない1枚。