2025年に40周年を迎えたカレファックス木管五重奏団。趣向を凝らしたプログラムで魅了する当団の新譜『オルガニスムス』は、パイプオルガンを原曲とする作品の数々。バッハの幻想曲とフーガ、フランクのコラール第2番を中心に、バロックから現代まで絶妙な選曲が魅力。白眉はマリー=クレール・アランの兄、ジャン・アラン作曲の最高傑作“リタニ(連祷)”。当団が見事な〈レジストレーション〉で編曲している。風を送り込んで音を鳴らすという基本原理が近い木管楽器の演奏は、各作品の新たな側面に焦点を当てる。中学時代に結成した彼らの〈友情の音色〉は一層の輝きを放っている。