全国のタワーレコードの音楽好きな店長が今おすすめしたい1枚をピックアップし、店頭やオンラインで展開する企画〈マスターズチョイス〉。Mikikiでも選盤とコメントを月~金曜日に毎日紹介します。本日は、仙台パルコ店の木原鎌介さんがシャイ・マエストロ『Solo: Miniatures & Tales』を推薦。 *Mikiki編集部

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SHAI MAESTRO 『Solo: Miniatures & Tales』 Naïve(2025)

 

奥深きイスラエルジャズ最高峰のピアニスト、初のソロピアノ作

アヴィシャイ・コーエンのトリオに抜擢され、個人的に生涯で3本の指に入るピアノトリオの名盤『Gently Disturbed』での旋律に当時度肝を抜かれたイスラエル出身のピアニスト、シャイ・マエストロ初ソロピアノ作。ライヒを思わせる美しいミニマルピアノの“3 Colors”、本作の象徴である“Gloria”、父親に捧げた中東特有の世界観で描かれた“Aba”。トリオ作も良いが最高傑作と断言したい内容。