TikTokでの弾き語り動画でバズを起こしたテキサス出身のシンガー/ソングライターによる昨年発表の初アルバム。“I’d Rather Pretend”のリミックスに渦中のd4vdが客演して注目を集めたのはいまとなっては皮肉だが、ギヴィオンに通じる繊細かつ深みのあるバリトンに裏声を交えて若者の心情を綴った内省的な楽曲はセルフ・ヒーリング的な効能もありそうで、聴き手にも没入感を与える。制作では気鋭のアンドリュー・ルースやギッティらが援護し、ほろ苦いスロウ・バラードを中心にポップなアップも歌う。感情の機微を細やかに掬い取ったアンビエンス漂うR&Bを聴かせる良作だ。