鳴りは消えゆく〈音〉。京都コンサートホール開館30周年を機に企画された本著「超楽器」は、総勢16名の超豪華執筆陣に驚かされる。佐渡裕、広上淳一、沖澤のどか、岸田繁ら、著名な音楽家だけではなく、人類学者、哲学者、作家、評論家、音響設計士など、各分野のエキスパートが語る〈音〉の捉え方が何より興味深い。自然界における音、音楽家にとっての音楽の持つ力、コンサートホールの誕生と歴史、聴衆としての音楽の愉しみ方など、多角的な視野から執筆されており、改めてコンサートホールという場で体感する唯一無二の音体験の魅力に気付かされる。16篇はどの楽章から〈聴いて〉も愉しめる。
鷲田清一、高野裕子「超楽器」佐渡裕や岸田繁ら音楽家から哲学者まで専門家が語る〈音〉 京都コンサートホール30周年の一冊
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